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  3. 不動産仲介業って将来なくなる仕事?
2021年2月20日

ふと、こんなことを考えてしまったのでブログ記事にしてみました。

AIが発展して10年後になくなる仕事として、事務職、ファストフードの店員さん、タクシー運転手など多くの仕事が紹介されていたことがありました。

その時はAIの発展により、人間の仕事が奪われる、代替されてしまう、雇用が失われると危機感を抱いた人も多かったのではないでしょうか?

こういう話が取り沙汰されたのは今から4-5年前だったですかね?

そこから数年経ちどうなったかというと、人間の仕事を奪っていったのはAIではなく新型コロナウィルスでした。

海外からの訪日客は姿を消し、航空業界、ホテル業界は大打撃を受け、外出自粛で旅行業、飲食業も大きな影響を受け、そこに付随する業界にも飛び火します。

一般企業ではリモートワークが推し進められ、派遣切り、パートさんなどの雇用打ち切りなども進んでいます。

夜の街が閑散とし、終電過ぎまで飲むサラリーマンの姿はなくなり、タクシー運転手さんの需要も激減しました。

AIの進化を待つまでもなく、代替えのきく仕事は職を失ったわけです。

これからの時代、より一層不要なものは必要とされず(不要なんだから当たり前か)、代替えのきくものに対価を支払っていくことは少なくなるかもしれません。

残業手当がなくなり収入が少なくなる代わりに、時間が増えました。

その空いた時間を利用して、自分でできることは自分でしよう、そういう動きになっていきそうです。

DIYの時代です。

今の世の中、ネットで調べれば大抵のことは分かります。

クロス(壁紙)の貼り方、玄関の鍵交換、水道蛇口のパッキンの交換まで紹介している動画さえあります。

ちょっと調べれば、法人(会社)登記、不動産登記の方法まで出てくるのですから恐ろしい時代です。

誰でもできるけど、時間がないから専門家に依頼する。

つまりサービス業としての利用価値としか捉えられていなかったものは今後衰退していく可能性があります。

『クロス(壁紙)なんか自分で貼り替えれるよ。』

こう言って自分で貼り替える大家さんがいます。

たしかにパッと見は貼れているようには見えます。

でもじっくり見てみると、クロスの結合部分に隙間があったり、空気が入って妙に浮いていたり。

中には微妙に柄が違うクロスが混じっていたり。。。

不動産登記は自分でしますという大家さんも増えてきました。

まぁ、書類の書式はどの司法書士の先生が作る書類もそう大差はありませんから、真似事はできますよね。

でも、何のためにプロがいるのか?

そこを把握していない方が多すぎます。

司法書士の先生は、登記に必要な書類に不備がないかだけでなく、不正がないかもチェックします。

相手方、売主さんなのか買主さんなのかは購入か売却かによって違いますが、本人かどうかの確認は当然のこと、意志能力者であるかどうかの判断も同時に行います。

意志能力者というキーワードは、昨今増えている高齢者が売主さんの取引ではとても重要なファクターとなっています。

認知症であるかないか、意志能力ははっきりしているのか?

売却するという意思表示がしっかり行えているのか?

息子さんが代理で契約を進めている状況だとしても、他に兄弟姉妹が存在していないか?

その兄弟姉妹もその契約に同調しているのか?

その辺りを確認することが重要です。

なぜかと言うと、他の姉妹が同意していない場合、高齢者である売主が認知症を患っている、売る意志などなかった。売買契約を白紙撤回したいという申し出があった場合、売主が認知症でなかったという証明、意思表示がしっかりと行われていたという証明を出さなければいけなくなります。

その時に、司法書士の先生立ち会いの下で契約決済が行われていたとすると第三者が証明してくれていることにはなりますが、登記手続きを自らしていたとするとそれを証明する相手もいないことになります。

たかだか数万円の司法書士の先生への報酬を削る、これが果たして費用対効果に値するのかということですよね?

私はそう思わないので、自分で出来たとしても外注しています。

AIの議論があった時私は【不動産仲介業】というものも、将来なくなる仕事ではないかと投げかけたのですが、今ではその考えを改めるようになってきました。

不動産仲介業という仕事がなくなるのではなく、不動産仲介業の仕事の役割が変わってくる。

こう考えるようになっています。

今までは、物件を紹介するのが不動産仲介業の仕事。それは、賃貸であっても売買であってもです。

SUUMOやLIFULLホームズ、at-homeなどの不動産ポータルサイトからの問い合わせを元に物件を案内し申込を受ける。

これが不動産仲介業のスタイルとなっていましたが、これでは営業マンは検索エンジンと何ら変わりません。

しかも、データ蓄積、分析にかけてはAIの方が数倍、数百倍、数万倍?長けています。

勝てるわけないよね?

だから不動産仲介業はなくなる。こう判断していました。

でも、コロナ禍の影響によりこの状況は変化してきています。

お客様は自分自身でどんどん知識を身に付け、無限にある物件情報の中から物件を選りすぐれるようになってきました。

でも、その自分の判断が正しいのかどうなのかを見極める能力がありません。

能力というより経験ですよね。

先ほどの、リフォーム、登記の話と同様です。

プロとしてのアドバイス、専門的意見を聞きたい。

こういう要望が高まってくるように思います。

なので、お客様に求められる知識がより一層必要とされる時代へと突入してきたのではないでしょうか。

 

私たちエージェントの仕事は、ただ不動産を紹介するだけではなく、どういった不動産を選ぶべきなのか?

そもそも購入すべきなのか、今は賃貸物件で我慢すべきなのか?

今売るべきなのか、数年後に売却するほうがいいのか?

お客様のライフプラン、人生設計をお聞きした上でご提案していく仕事です。

まさに時代にマッチした仕事ではないかと思っています。

 

新しい不動産仲介業

この時代がやってきましたね

大きな買い物である不動産、失敗しないためには信用できる不動産エージェントにご相談ください。

それではまた。

この記事を書いた人
大西 征昭

オーナー

大西 征昭Masaaki Ohnishi

不動産のことなら何でもお任せ。
ただの不動産屋ではないです、不動産の専門家です

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