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2022年6月19日

RE/MAXのエージェント

RE/MAXのエージェントはすごく自由度の高い仕事。就業日数や就業時間などの規定を設けていないので、1ヶ月のうち何時間仕事に向き合うかは自分次第。

自由すぎるが故に、仕事に100%向き合える人ばかりではありません。

全国のRE/MAXエージェントの中でも、結果を残せてる人、全国に名を馳せてる人たちはもれなく全力でこの仕事に取り組んでいます。

不動産仲介という仕事、大きな案件をまとめると、その一件の報酬だけで中堅サラリーマンの年収くらい稼げちゃうこともある夢のある仕事ではあります。

だからとても簡単に儲けれる仕事のようなイメージは持たれがちではありますが、そこに至るまでは地道な道の連続でもあったりします。

物件預かってSUUMOに載せてるだけでしょ?

そんなイメージで始めた人たちはすぐに挫折します。

同業他社さんはSUUMOなどの広告媒体で集客している方たちは未だたくさんいるので、掲載物件の数はもちろんのこと、写真の取り方やセールスポイントなどのコメント欄、反響の入るためのテクニックを駆使してきます。

その他社さんが掲載している物件の網をくぐり抜け、反響を勝ち取らないといけないし、メール対応、電話対応、現地での案内テクニックなど、その道で何年もご飯を食べている人たちはそれなりに長けてるところはあるわけです。

ただ相場通りの物件を預かり、何となくポータルサイトに掲載し、ただ案内に同行するだけで何十万円、何百万円の仲介手数料をもらえるわけがないじゃないですか?

そこに物件をより良く見せるテクニック、例えばステージングを施したり、プロのカメラマンさんに撮影を依頼したり(もちろんセミプロくらいの写真撮影のテクニックを身につけるのが最適です)、ポスティングチラシに工夫を施したり(先日うちのエージェントさんはプロのデザイナーさんにチラシ作成を依頼していました)、何らかの差別化を図ることが重要です。

サラリーマンの営業マンであるならば、上司に

『そんなもの自分で綺麗に写真撮ってこい』

『チラシ何か何でもいいねん、とにかく数撒け』

と怒号が飛ぶところですが、RE/MAXのエージェントの場合は、何をするか、どこまで経費をかけてプレゼンするかなどは全て自分次第です。

付加価値をつける

これがエージェントに求められるサービスです。

どこの不動産屋さんでもやってくれることしかしない、それならベテラン営業マンさんに依頼したいかもしれないですし、すでにそのエリアでお客さんを持ってそうな大手不動産会社に依頼したくなるでしょ?

RE/MAXのエージェントとして立場を確立していくためには、

『この人なら自分のために何か考えてくれて行動してくれる。そして成果を残してくれる』

そう思ってもらえるようになることではないでしょうか?

以前、【自営業者の時給はいったいいくら?】このようなブログを書いたことがあったのですが、自分の価値がどのくらいのものなのか、そこをまず知らなくてはいけません。

弁護士の先生に初回相談するのに、相談料は30分で5千円、1時間で1万円が相場です。

もちろんここから本相談になれば別に報酬は発生するのだが、分かりやすく時給1万円としましょう。

人気ホステスさん、人気キャバ嬢さんたちも時給5千円、時給8千円稼いでいる人たちはいます。

でも、彼女ら、弁護士の先生にしても、向こう側(お客さん側)から好んで会いにきてもらえる存在です。

勝手にお客様側から仕事が舞い込んでくる。これが時給5千円オーバーの世界です。

方や、飲食店の店員さん、スーパーやコンビニのアルバイトさんたちは時給1千円前後の仕事もあります。

ちょっとキツイ言い方になるかもしれませんが、時給1千円の仕事は、誰にでも取って変われる仕事です。

つまり、AさんであってもBさんであってもお客さん側からするとどっちでもいいと思われる仕事です。

もし自分が不動産業界において、この立ち位置だとしたら、月給50万円を稼ぐことは容易なわけがありません。

だって時給換算したら、月に500時間労働しないと稼げない額なんですから。

週に直すと120時間ほど。週6働くとしたら毎日20時間の労働が必要です。

はい。寝る間も惜しいんでという生活ですよね。

つまり、自分の労働単価を上げていくこと、これが収入に直結する一番の明確な手段というわけです。

考えてみましょう。アルバイトの求人を見ていて、時給2千円、3千円という仕事はどのくらいありますか?

闇サイトで探すか、怪しい詐欺まがいの仕事でない限り、そんな時給は与えてくれません。

実質可能な労働時間で考えれば、まず自分の時給を2千円程度に上げれないと月収50万円の世界は見えてきません。

月収100万円なら、時給4-5千円。

分かりやすい基準にしてみましたが、これは毎日当たり前に仕事がある場合の単価です。

まず自分の話を聞きたいと思う人に、2時間で1万円支払ってもらう価値がある人間になること。

ここで逆に考えてみてください。

自分が誰かに相談する、仕事を依頼する時に、2時間で1万円支払ってもいいと思う相手はどんな相手ですかと。

1万円以上の価値を見出してくれる人にしか、払おうと思わないですよね?

お客様も同じです。

どの不動産屋さん、どの担当者に相談しても対して変わらない結果になると思っていたら、わざわざそんなお金払おうと思いません。

世間では、賃貸仲介の手数料0円、売買仲介の手数料まで0円という会社さんも登場しました。

これができるのにはもちろんカラクリがあるのですが、当然お客様はその事情を知る由がありません。

賃貸でも数万円、売買なら数十万円の手数料が0になると聞けば、気持ちが傾くのも無理はありません。

でも昔からこういう言葉があります。

タダより高いものはない

これはタダで物事を頼むと、お礼や返礼品が逆に高くつくからという意味で使われ出した言葉です。

仲介手数料が0円になったから、高価な贈り物を持ってこいとか、同じように物件を探しているお客さんを連れてこい、こんな話を強要する不動産会社はないとは思いますが、0円でも仕事ができる対価がそこにはしっかり埋め込まれているのです。

誰でもできる仕事しかできませんが、うちは手数料0円でやりますよ。

これは自分のスキルのなさ、仕事に対しての責任を放棄しているような話です。

考え方は人それぞれですが、自分の価値を自ら下げるような仲介手数料のディスカウントより、もらうものはしっかりもらうが、その分お客様に満足する結果を提供する。この考え方の方が、却ってお客様に選ばれる結果になるように思います。

株式投資をする際に、取引手数料が安いという理由だけでネット系証券会社さんを選ぶ人もいますが、取引手数料は高くても、担当証券マンがしっかりとサポートしてくれる証券会社を選ぶ人もいます。

不動産仲介の世界でも、これと同じではないかと思っています。

プロとしての意見を求める人、自分にとって親身になってアドバイスしてくれる人を求める方には、手数料0円というツールは重要ではありません。

その対価が手数料だと理解しているからです。

私の場合、仲介手数料をディスカウントするかしないかは、自分の仕事量に対して自ら判断しています。

思っていた金額以上で売却できなかった、自分の力量不足で安く買ってもらうことができなかった、この仕事自分じゃなくても誰でも同じ結果に導けたよな、そう思った時は自らでも仲介手数料の値引きを申し出ます。

でも、自分の仕事に自信が持てない間は、そこを前面的に押し出す戦略は間違ってはいないように思います。

自分の実力が足りない。それがお客様から見た対価に見合っていないからです。

時給5千円の人なのか、時給1千円の人なのか、この基準ですよね。

エージェントの場合は、時給で働いているわけではありませんので、時給×労働時間で報酬が決まるわけではありませんが、受け取る報酬は労働時間に概ね比例しています。

オフィスに出社しているから労働時間が長いという基準ではありませんが、それなりに稼げているエージェントはもれなく時間の使い方が上手です。

私は時間の使い方が下手なので、いつも時間と仕事に追われています。いつまでもいつまでも仕事をしています。

労働時間で、自分の能力を補っているわけですね。

今は、不動産仲介の仕事だけでなく、エージェントさんのサポートやリクルート、買取再販物件の仕入れやリフォームなど、いろいろな仕事をしていますので、飽きないようにそれぞれの仕事で気分転換をしながら一つ一つ仕事をこなしています。

エージェントの仕事は多岐にわたります。

顧客の開拓、物件情報の収集、下見、案内同行、物件の調査、契約書の作成、契約、引渡し。

これらの仕事を順繰り順繰り行うわけです。

一つの案件が終了しても、次の案件の際には同じ作業を繰り返し行います。

『効率悪いから分業すればいいのに?』

そうですね。そうしてもいいと思います。

一人で仕事を完遂する必要はありませんし、得意な仕事だけピックアップして、苦手な仕事は他のエージェントに受け持ってもらう。

この形でも実現可能なのはエージェントならではです。

苦手な分野は外注する。この感覚ですよね。

ただの営業マンならそんなわけにはいきませんよね?

『この仕事苦手なんです。だから他の子に頼んでいいですか?』

『何言ってるんだ!みんなしんどいこと、分からないことを歯を食いしばって、いろいろできるようになってきてるんだ。だから、泣き言言わずにやれ!』

こんなことを言われるかもしれません。

方や大手不動産会社さんでは、契約担当、ローン担当、決済担当まで分かれていたりします。

こちらは、自分で全て一人でやってみたいと思ってもさせてはくれなかったりします。

どちらが正解なのかは分かりませんが、どちらも選ぶことができるのは、RE/MAXのエージェントならではだと思います。

自分なりのスピードで、自分なりのやり方で進化していけるのがエージェントという仕事です。

時給1千円からでもいいじゃない?

月給10万円、20万円しか稼げないところからスタートしてもいいじゃない?

その頑張りが後々必ず生きてくるので。

下積みのない成功はいつかあっという間に吹き飛びます。

一つ一つ駆け上がった階段でなければ、いつかきっと踏み外します。

一歩一歩しっかりと歩んできた道は、いつでも後戻りもできるし、道を見誤りません。

そのためには、まず今の自分がどんな立ち位置なのか、どの程度の実力なのか?

そこを見極めるところからがSTARTです。

この記事を書いた人
大西 征昭

オーナー

大西 征昭Masaaki Ohnishi

不動産のことなら何でもお任せ。
ただの不動産屋ではないです、不動産の専門家です

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