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  3. コロナウィルスと共存していくために
2021年1月11日

新型コロナウィルスの猛威が止まりません。

変異型が発見された。

重症患者が増えている。

死亡者も増えている。

病床の使用率が大きく上昇している。

一般人へのワクチン接種の見通しが立たない。

など、悲観的なニュースが毎日報道されています。

飲食店舗では夜8時までの時短営業。

スポーツイベントなどでも無観客や収容人数の50%までしか入れてはダメなどの規制も発表されています。

一生に一度のイベント、成人式さえ開催が危ぶまれ、卒業式や入学式の開催も難しい状況になりそうです。

一般企業でも、70%以下、50%以下の出社率などの対応をする会社が増えてきており、ますますリモートワークが日常化していきそうな予感。

ただ、こうした対応ができる企業ってそんなに多くないように思えます。

飲食店舗はもちろん、美容室など接客を伴う仕事、不動産業界などもその括りに入ります。

昨年よりリモートZoomによる不動産相談、購入希望のお客様とのヒアリングなどを行ってきましたが、何ともやりにくい。。。

お客様の熱量が伝わりにくいので、重要視しているポイントを探るのに一苦労します。

ミーティングや勉強会をしていても同様に、相手側の熱量が伝わりにくいので、やりにくさが払拭できません。。。

これではダメなんですよね。

もういい加減慣れないと。。。

昨年から始まったこのコロナショック。

今までの業態がガラッと変化するまさに『時代の変革期』なんでしょう。

産業革命で世の中が変わったように、氷河期で生態系が変わったように、このコロナが終息した時には大きく時代は変化してそうな気しかしません。

では、私たちはどのようにこの時代に合わせた生き方をしていけばいいのでしょう?

まず、旅行などの外出、遠出ができなくなりました。

ついこの間までは日本もインバウンド需要で湧きかえっていたのにです。

次に、外食産業。夜遅くまでの営業からランチ営業主体へと切り替わってきているところも増えました。

ゴーストレストランという新しい業態も生まれましたね。

※ゴーストレストランとは、店内で実食できる実店舗ではなくデリバリー専門店などのことです。

TV報道などでは、『接客を伴う飲食店』と評されるキャバクラやクラブなどのお店。

これらも接待などでの使用は控えられ大打撃です。

飲食店に提供するお花屋さんやおしぼり屋さん、酒屋さんなども大きな影響を受けています。

飲みに行った帰りに乗るタクシー。

時短営業されてしまうと、終電が余裕で間に合いますのでこちらも大打撃。

人と直接会うことが少なくなってきているので、美容室やアパレルなどのファッション業界も大きな影響を受けています。

結婚式に招待するのも躊躇してしまう時期ですから、結婚式場もガラガラ。

お葬式さえも密葬。

お金の使い道がないほど、無駄な出費はなくなっています。

第二次世界大戦以降、経済主体の社会へと変化してきましたが、ひょっとしてこの『貨幣経済』が崩壊しようとしているのかもしれません。

そういえばBitcoinなどの仮想通貨が高騰していますね。今や1Bitcoinが400万円の値をつけています。

株価も大きく上昇し、ブランドバックやRolexなどの高級時計も値上がりしています。

もちろん金も。

結局、お金を消費する行先がなくなり、価値のあるものと判断するところに資金が流れているということでしょうか?

そういえば、最近犬を飼いたいとうちの娘が言い出し、ペットショップに行きました。

すると、『あれっ?』と思うことが。

犬、猫の価格が大きく上昇しているんです。

2-3割くらい半年前、1年前に比べると高くなってるような。。

店員さんに聞いたら、感染対策やら入荷状況によってたしかに高くはなってるとは言ってましたが、【需要と供給のバランス】の問題ではないかと思っています。

Rolexやブランド品、Bitcoinさえも、欲しがる人が手放す人の割合より多いから値上がりしているわけです。

リモートワークで在宅が増え、癒しのためにペットの飼育を始めた人が増えたのは当然の流れかもしれませんね。

つまり、手の施しようのないほど大影響を受けている業種もあれば、逆に今回のこの流れで業績を上げている会社もあるということです。

AmazonNetflixなんかも大きく業績を伸ばしています。

これらに共通するのは、自宅にいながら楽しめる、サービスを受けれるということです。

買い物に行く、映画を観に行くという行為が目的ではなく、商品が購入できる、映画やドラマなどのコンテンツを視聴できる、この目的を達成するためにはこれで十分なわけです。

今までのブラブラとShoppingをし、映画も観て、ついでに美味しいものを食べに行こう、こういう一連とした娯楽の流れが断ち切られました。

ついでの娯楽にニーズがなくなってしまったのですよね。

 

前置きが長くなりましたが、そろそろ私たち不動産業界の話に移行します。(笑)

不動産業界自体も、リモートワーク、在宅勤務が増え賃貸の部屋探しをするお客さん、この機会にマイホームを探すお客さんは増加しました。

年末くらいまでは、自分たちの業界には影響がないのではと思うほど、影響は希薄でした。

でもさすがにここまで長期化してくると、状況は変化してきます。

自分たちの今後の生活は大丈夫なのか?

雇用先の会社は潰れたりしないだろうか?

クビを切られたりしないだろうか?

クビになることはなくても、次のボーナスは支給さらるのだろうか?

様々な心配事項が脳裏をよぎります。

35年ローンなど組んでいいのだろうか?

この先ローンの支払いをしていけるのだろうか?

こんな不安を抱くのは当然です。

『不要不急の外出は避けましょう』

これと同じで、『不要不急の出費は避けましょう』

こう思うのも当然ですよね。

ただ、住宅って不要不急の商品でしょうか?

【衣・食・住】

昔からこの3つが人間にとって一番必要なものと教えられました。

人は服を着、毎日食事を摂って屋根の下で生活しないと生きていけません。

でも、飲食業界もアパレル業界もかなり厳しい状況に追い込まれています。

不動産業界も当然そうした流れに陥っていくことが容易に想像できます。

ではなぜ必要なのに業界自体が下火になるのでしょう?

それは、人と会うことが少なくなれば最低必要元の衣服を身に付けていれば事が足りますし、食事は自宅で食べれます。

家も今の家に満足しているならば、それ以上の家に住むことを望まなくなるかもしれません。

つまり余分な出費と捉えられた時に、そのニーズが失われているのです。

でも、自宅の場合は必ず『賃貸』か『保有』している物件ということになります。

賃貸の中には社宅や知人から無償で借りている物件もあると思いますが、賃貸の場合には毎月の家賃が必要になりますし、保有している物件でも住宅ローンを利用していれば毎月の支払いが必要になります。

この毎月支払っている【住宅費】を軽減するための引越しというニーズは今後もなくなりません。

また、自粛期間が長引けば自宅に滞在している時間も長くなりますので、【より快適に過ごす空間が欲しい】というニーズが生まれる可能性は高いと考えています。

ただ、リモートワークが一般的になり【転勤】というもの自体が少なくなりそうですし、授業も今後はどんどん【リモート化】していきそうなので、地方から出てくる大学生の【下宿】なんかも少なくなるかもしれません。

賃貸需要を考えると相対的には冷え込んでいきそうな気がします。

先ほどペットのことに少し触れましたが、自宅でペットを飼うというニーズ、これは今後も増えていきそうです。

こういう社会情勢になってくれば、将来を考え、出産を踏みとどまることが増えるかもしれませんし、そうなると子どもの代わりにペットを飼うというニーズが増えていきそうです。

【ペット飼育OK】という賃貸ニーズが上昇していきそうですね。

この新しく生まれてきたニーズ、今後生まれてきそうなニーズ、このあたりを捉えながらニーズに合った不動産を提供していく。

これがこれからの時代を生き抜いていくために必要なことなんだろうと思います。

苦難の時代ですが、知恵と努力でなんとか乗り切っていきましょう。

 

この記事を書いた人
大西 征昭

オーナー

大西 征昭Masaaki Ohnishi

不動産のことなら何でもお任せ。
ただの不動産屋ではないです、不動産の専門家です

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