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2023年5月19日

物騒な時代になりました

強盗

最近おかしな事件多いですよね?

特殊詐欺グループによる強盗事件が多発していたり、白昼堂々と貴金属店に強盗が押し入ったり。。

オレオレ詐欺で被害にあうのはお金だけなのでまだしも、強盗となると金品だけでなく命の危険も伴います。

コンビニでの声掛け、銀行などのATMでの声掛けなど、犯罪抑制のPRをすればするほど、犯罪が凶悪化していくとはもういったいどうすればいいの?

若者の貧困化、SNSなどで簡単に犯罪者と繋がれる環境、罪の意識の希薄化などいろいろな要因はあるとは思いますが、どうすれば防げるのでしょうね?

自分の身は自分で守る、そうは言っても複数人に押し入れられれば対抗し切れるものではありません。

特に高齢者だけで住んでいる世帯では、下手に対抗することが命の危険にも繋がるので注意も必要です。

こう考えると、広い戸建てに老夫婦だけで住んでいる、このことさえ不安要素に繋がっていく、そういう時代です。

先日も、売却の査定のご依頼をいただき、お客様のご自宅に伺った際、一本の電話が鳴りました。

自宅の固定電話です。

『もしもし』

『・・・・』

無言電話です。

気になった私たちは、

『無言電話ですか?』

『こういう電話ってたまにあったりしますか?』

そういって、顔を見合したのですが、

『最近たまにこういう無言電話あるねん』

そうおっしゃっていました。

これって、自宅にいるかどうかの確認をしている可能性がありますから、気を付けないといけません。

不在時に自宅に入ろうとしている犯罪者からの確認電話かもしれないので。。

不在時でも電気を点けたままにしておく、防犯カメラを設置しておく、侵入口には自動点灯するようにライトをつけておく、いくつかの予防策は講じないといけませんし、それでも全ての犯罪が防げるわけではありません。

もう住んでいること自体がリスクにある時代、そう考えれば終の住まい選びは重要になってきます。

 

健康寿命って

厚生労働省が発表した2021年分の平均寿命と平均余命が記載された令和3年簡易生命表によると、

男性の平均寿命は 81.47 年、女性の平均寿命は87.57年となっています。

平均寿命

人生80年時代と言われていましたが、もう90年時代、100年時代、そういわれる時代が近づいてきています。

でもこの80年、100年、ずっと健康で過ごすことができればいいのですがそんなわけもありません。

不健康で過ごさなくてはいけない時期がどのくらいあるのか、それを調べたデータがあります。

健康寿命

※厚生労働省「健康寿命の令和元年値について 」参照

 平均寿命と健康寿命との差は、男性で8.73年、女性で12.07年となっています。

ただ、この健康寿命という定義はすごくあいまいなので、【日常生活に制限のない期間、あるいは健康な状態で生存する期間】となっているため、どこまでが日常生活に支障がなく、どこからが健康でないのという話になってしまいます。。。

ただ、最期の8年から12年は介護が必要な期間、そう読み取るのがいいかもしれませんね。

そう考えると、男性は70歳前後まで、女性は75歳前後までは健康且つ、従来通りの生活ができる期間ということになるのですが、今までの考え方では、付きっきりの介護が必要になるまでは自宅で、付きっきりの介護が必要になったら老人ホームへ、このケースが多かったように思えます。

自宅に日常的に介護をしてもらえたりする家族がいたり、突然倒れた時に気付いてくれる家族が同居している場合には、金銭的な無駄がないように思えるので合理的ではあるのかもしれませんが、そうでない場合はどうでしょう?

一人で戸建に暮らしているメリットって金銭的メリット以外には存在しません。

老夫婦2人で暮らしている場合はどうでしょう?

もちろん2人分の施設入居費用は馬鹿にならないので、自宅で過ごしていよう、そう考えるのも無理はありません。

でも、前述した通り物騒な世の中になってきました。

自分の親御さんたちが、ご夫婦だけで生活していると考えると不安になってきますよね?

でも、親に

『老人ホーム』の話をした途端、

『自分はまだそんな年ではない!』

と言われたり

『まだまだ元気だから、寝たきりになるまではここに居続ける』

そう言われることは容易に想像できます。

それはなぜでしょう?

老人ホームのイメージが、よぼよぼのお年寄りのみが入る施設で、自分一人では何もできない人が行く施設。

多くの方がそう思っていますので、自分はまだ動けるし、元気だし、おいしい食事も食べ続けたいし、遊びにも出かけたい。

そう思っている人たちにとって、この選択肢を選ぶということは自らの健康寿命を全うした時、そう思っているからです。

私自身も、老人ホームを含め高齢者施設はどこも同じだと思っていました。

高額な入所費用が必要な高級老人ホームは別格として。

そういうところはサービスも充実しているし、施設内の生活も快適そう。

そんなざっくりとしたイメージを持っているだけ。

以前ほどではないが、まだ若干健康で動ける人たちが行くのが、サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)、その先が介護施設、老人ホーム、そのくらいの知識しかありませんでした。

 

高齢者といっても個人差があり

高齢者といっても、その年齢の重ね方には大きな個人差があります。

昔の老人のように、60歳過ぎで背中が折れ曲がり、杖を突いて歩いている人など見かけることはありません。

70歳過ぎても山登りをしていたり、80歳過ぎてもゴルフに出かけたりと、アクティブな高齢者も数多く見かけます。

この人たちをアクティブシニアと呼ぶそうなのですが、健康で仕事を持ち、継続的な収入がある。

子育ても終わり、可処分所得(手取り収入額)も比較的高い時期は、アクティブシニア期とも呼ばれています。

続いて、まだ介護の必要はないが、体力や気力が衰え、「やりたいこと」と「できること」のギャップが大きくなる時期がやってきます。

この時期に、老人ホームへの入所や介護のこと、相続の事を考え出す人も多いのではないでしょうか?

仕事をリタイヤし、年金や配当などが主な収入となっている人たちです。

この人たちは、要介護予備軍ともいえます。

そして、身体的な障害により、日常生活において家族やヘルパー、医療従事者の助けが必要となる時期がやってきます。

要介護期です。

以前は、この要介護期になって初めて老後の住まい、終の住まいについて考え出した人が多かったのではないでしょうか?

自宅に住み続けることを選択した人は、自宅をバリアフリー化するための改修費用が必要になってきます。

行政からの助成金や補助金などが出る場合もありますが、多額な改修費用を捻出する必要があります。

ご自身が住まなくなった場合、その不動産を売却するケースが多いのですが、バリアフリー工事に多額の費用をかけたとしても、その費用分が売買代金に上乗せされることはあまりありません。

購入するのが高齢者とは限らないからです。

介護が必要になった人たちが家を購入する、このパターンはあまり想像できません。

つまり、自身の介護期のためだけに必要な費用、それがこの改修工事費用となるわけです。

ただ、ご自身が長年住んで愛着のある自宅ですから、最期くらいはこの家で人生を全うしたい、そう思う気持ちは否定できません。

でも、ここに多額の費用をかけるくらいなら、介護環境が整っている新居に移転する、この選択肢があることを知っていてもいいのではないでしょうか?

 

老人ホームの種類

「老人ホーム」と一括りに言っても、たくさんの種類があります。

自分に合った施設はどんな施設なのでしょう?

これは、入る方自身もそうですが、家族の方も悩む問題です。

こちらに老人ホームの特徴をまとめた一覧表を作りました。

老人ホーム種類

これだけ多くの種類があるのですよね。

知っていましたか?

老人ホームは大きく分けて、民間施設と公的施設があります。

民間施設では、家賃や食費などの入居費用は各施設が個別に設定するため、施設ごとにその月額利用料は大きく異なります。

高級志向の施設もあれば、入居費用を抑えた施設もあります。

自立の方から要介護の方まで幅広く対応でき、個人のニーズや経済状況に合わせて入居先を選べます。

民間施設には大きく以下の4種類があります。

介護付き有料老人ホーム

住宅型有料老人ホーム

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)

グループホーム

有料老人ホームやグループホームでは、入居時に入居一時金が必要となるケースも多くなっています。 

公的施設は行政機関が管轄を行う施設で、月額利用料は民間施設より安めに設定されています。

また、要介護度の重い人や低所得者層など、在宅介護が困難な人を優先的に受け入れています。

公的施設には特別養護老人ホーム(特養)、介護老人保健施設(老健)、介護医療院と、ケアハウス(介護型)などがあります。

ちょっと長くなってしまったので、今日はこの辺りまでで、次回は各施設についてご説明いたします。

なぜ、不動産屋さんなのに老人ホームの話に詳しいの?

こういう説明が必要なの?

って話ですが、昨今ご年配の方のご自宅売却に関わるケースが増えてきて、以前は施設に入所した後にご依頼いただくことが多かったのですが、その前段階での相談も増えてきています。

大切に使用していた住宅ですから、少しでもいい人に、少しでもいい条件で売却をお手伝いをする、そういう想いで取り組んでいましたが、お引越し後の話をお聞きすることはほとんどありませんでした。

でも、その方々にとってはご自宅の売却云々ではなく、移転先での生活環境が快適なのかどうなのか、そちらの方が重要であるということに改めて気づきました。

今まで大切に使っておられたご自宅の売却をお手伝いするだけでなく、余生を快適に過ごすことができる転居先もご紹介できるのでは?

そういう想いから、介護事業者さん等とお付き合いをさせていただいております。

今後ご紹介できる施設も徐々に増やしていく予定ですので、そちらの情報も今後どんどんUPしていきたいと思っております。

また次回以降の更新も楽しみにしておいてください。

それでは。

この記事を書いた人
大西 征昭

オーナー

大西 征昭Masaaki Ohnishi

不動産のことなら何でもお任せ。
ただの不動産屋ではないです、不動産の専門家です

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