空家のままで本当に大丈夫?“住吉区の空家”が地域と世界をつなぐチャンスになる理由
「空家になって10年ほど、そろそろ何とかしなきゃとは思っているけれど…」
そんな声を、住吉区のオーナー様からたくさん耳にします。
相続した実家、親が住んでいた古い戸建、昔アパートとして貸していたけど、今は空き部屋が目立ちそのまま放置してしまっている。
実は今、住吉区をはじめ大阪市全体で「空家問題」が深刻化しているのをご存知でしょうか?
一方で、私たちには「住吉区に住みたい!」という外国人の方々からの入居希望が続々と届いています。
住む家がなくて困っている人たちと、活かされていない空家。
実はこの両者をつなげる仕組みが、今まではなかなか実現できていなかったのです。
しかしようやく、補助金と地域の協力を通じていま動き出しました。
今日このBlogを書いたのは、これを読んだ読者さんが、
「自分の空家も…もしかして活用できる?」
と関心を持ってもらうのが狙いです。
目次
空家を放置すると、資産は“負債”になる?
住吉区内にも、かつては活気ある住宅街だった場所に、
シャッターが閉じっぱなしの戸建や、雑草が伸びきった空家を見かけることはないでしょうか。
「誰も住んでいないだけで、大きな損はしてないよ」と思われがちですが──
実は空家を“放置すること”には、明確なリスクが存在します。

【1】資産価値の下落
人が住まない家は、想像以上のスピードで老朽化します。
- 湿気による床や柱の腐食
- 雨漏り・害虫被害
- ご近所との境界フェンスや庭木の管理不備
こうした劣化は建物の価値を大きく下げるだけでなく、土地の評価額、場合によっては近隣の不動産相場にも影響してきます。
【2】固定資産税が6倍に跳ね上がることも⁉
「固定資産税は今までと変わらないでしょ?」──いえ、それが違うんです。
住宅が老朽化し、「特定空家等」に指定されると…
✅ 固定資産税の優遇(1/6軽減)が外されて、
✅ 税額がいきなり6倍に跳ね上がる可能性があります。
しかも、行政指導の対象になれば、**指導・命令 → 強制執行(解体)**と進むこともあります。
【3】ご近所トラブル・犯罪リスクの温床に
- 空家を狙った不法侵入や放火
- ゴミの不法投棄や異臭・害虫発生
- ご近所からの「迷惑クレーム」や行政相談
住んでいない空家は、地域にとっての“負の遺産”にもなりかねません。
実際に、長年使われていなかった空家から害虫が発生し異臭騒ぎになるケースや、生い茂った草木が隣家にまたがっていることも少なくありません。
また、空き家は犯罪の温床となることも考えられ、地域住民にとっては’負の遺産’以外何物でもありません。
自分が住んでないからいい?――もし自分がその空家の隣家の立場ならどう思いますか?
いつ自分がその立場に代わるか分かりませんよね?
【4】“そのうち売ろう”はもう通用しない時代
「いつか売ればいい」「そのうち価値が上がるかも」──
そんな考え方が、今や通用しない時代に入ってきています。
不動産価格は一律で上がっているわけではない
たしかに、都心部や人気エリアでは値上がりしている物件もあります。
しかし、人口減少が続くエリアや築古物件は、むしろ“買い手が見つからない”という状況が増えています。
- 特に空家が密集する地域では、価格競争が起きやすくなり、
- 買い手は“新耐震基準以降”の築浅物件に集中し、
- 古家付きの土地は「解体・更地・再建」前提でしか見られない…
つまり、同じ不動産でも“売りやすいもの”と“売れ残るもの”の差が激化しているんです。
相続で押し寄せる空家の波── 2025年問題
団塊の世代が75歳を超え、今まさに相続による空家の大量発生が始まろうとしています。
これにより不動産市場には、さらに多くの「空家」が出回り、供給過多&価格低下の流れが加速。
▶ “そのうち売ろう”と思っているうちに、
▶ 周囲にもっと条件の良い物件が出てきて、
▶ あなたの物件が選ばれにくくなってしまう。
これは今、全国各地で静かに起きている「不動産価値の淘汰」です。
“待つ”より“動く”方が価値を生む時代へ
空家は「持っているだけで安心」な時代をすでに終えています。
これからは、所有者が「どう使うか」を判断する時代。
- 今すぐ売らなくても、賃貸活用やリフォームによって収益化する
- 自分で使わなくても、必要としている人に貸し出す
こうした動きが、不動産を「活きた資産」に変える第一歩になります。
「空いてるなら貸してほしい」──外国人からのリアルな声
近年、住吉区をはじめ大阪市内には留学生や外国人就労者の数が増加しています。
特に以下のような背景から、彼らは「住まい探し」にとても苦労しています。
なぜ、外国人は“借りにくい”のか?
- 日本語でのやりとりに不安がある
- 保証人がいない・クレジット履歴がない
- 就労ビザや留学ビザのステータスにより審査が厳しい
- 収入があっても“外国人”というだけで断られるケース
つまり、「貸したくても貸せない」のではなく、
“貸すための仕組み”が整っていないことが原因になっているのです。
そこを解決するのが、私たちの役割です。

私たちRE/MAX L-Styleには、すでに以下のような体制があります:
- ✅ 外国人向けの入居サポート(言語対応、契約同行)
- ✅ 外国人OKの物件マッチング経験とノウハウ
- ✅ 留学生・技能実習生・就労者など、多様な顧客ストックあり
しかも今、「住吉区で住める場所があれば紹介してほしい」というニーズが継続的に届いている状態なんです。
空家を「グローバルな出会いの場」に
たとえば、1軒の空家をリフォームし、
▶ シェアハウス型にして複数名で住んでもらう
▶ 家具付き賃貸にして、すぐ住める状態に整える
そうすることで、“使われていなかった空家”が、異文化交流の場へと変わる。
この仕組みは、住吉区という地域全体の価値も引き上げてくれるんです。
空家のリフォームや再活用に、“補助金”という強力な味方

「リフォームして貸すにしても、コストがかかるしなぁ…」
そんな声が多いのも事実です。
でも実は今、空家の活用には行政からの強力なサポートが用意されています。
特に、住吉区を含む大阪市では、具体的な補助制度が存在しています。

【大阪市】空家活用のための補助制度(一部抜粋)
▶ 1. 【空家活用リフォーム補助金】
- 対象:居住誘導区域にある空家
- 補助金額:最大100万円
- 内容:老朽化した空家の改修工事費の1/2を支援
▶ 2. 【空家所有者向けの専門家派遣制度】
- 対象:空家活用を検討するオーナー
- 内容:建築士や不動産専門家が無料で現地訪問&アドバイス
▶ 3. 【改修後の入居支援】
- 外国人入居を前提とした活用プランにも、行政や関連団体とのマッチング支援が可能なケースも
💡補助金は“募集期間”や“申請タイミング”が限られているため、
迷っている方は早めの相談がカギです。

【住宅再生型】

バリアフリーや省エネといった性能向上に資する改修工事を行い住宅として空家を利活用するもの(改修後の用途:住宅)

【地域まちづくり型】 (注)活動団体や活動内容について、区役所との事前協議が必要です。

子ども食堂や高齢者サロンといった地域まちづくりに資する改修工事を行い空家を利活用するもの (改修後の用途:地域まちづくりに資する用途(地域に開かれた居場所等))
補助要件
1.既に耐震性を有していること、又は改修により所定の耐震性を確保すること
2. 活動団体(非営利団体)や活用用途(活動内容)について区が認めたもの(区と事前協議が必要)
3. 市内にある平成12年5月31日以前に建築された住宅(戸建又は長屋建)であること
※共同住宅は補助対象ではありません
4.不動産市場に賃貸用又は売却用として流通しておらず、3か月以上空家であること
5.利活用事例として、大阪市が情報発信(内容は区と協議)することに了承できること
6.売却を前提としたものでないこと

手続きの流れは以上の通りですが、工事着工前に事前相談⇛交付申請⇛交付決定の手順を踏むことが求められます。
私たちが“橋渡し役”になります
RE/MAX L-Styleでは、空家をお持ちのオーナーさまに対し、
- 物件診断(現地調査・法令チェック)
- 活用プランのご提案(単身者・シェア利用・家具付きなど)
- 補助金申請のサポート
- 外国人入居希望者のご紹介
まで、ワンストップでサポートしています。
「リフォームするか迷っている」
「賃貸に出したいけど不安がある」
そんなご相談からでも大歓迎です!
おわりに──空家を、誰かの“スタート地点”に
空家には、眠っている可能性がたくさんあります。
それを“地域に開く”だけで、多くの人に喜ばれ、感謝され、
そして収益にもつながる──そんな時代になってきました。
いま動き出せば、
▶ オーナー様にとっても
▶ 入居者にとっても
▶ 地域にとっても
WIN-WIN-WINの関係が築けるはずです。
次のステップは、あなたの「空家をどうしたいか」を話すことから始まります。
お気軽に、RE/MAX L-Styleまでご相談ください!
