みなさんがいつも目にする物件情報。
ここに、情報のランクがあるのをご存知ですか?
ランクと言っても、その物件情報資料にこれはAランクですよ、Bランクですよと書いているわけではありません。
でも、一般の人が誰でも見れる情報、ごくごく一握りの人が見ることのできる情報、そして不動産業者だけが知りえる情報、これくらいには分かれていることはみなさまもご存知ですよね?
一般の人が見れる情報のほとんどは『レインズ』のように不動産会社の流通網で調べることができます。
いわゆる水面下の情報って何でそんな出回り方をすると思いますか?
そこにはいろんな理由があります。
『近所の人に知られたくない』
『早々に売却して不動産を現金化したい』
などの分かりやすい理由から、
『相場より安い物件なので、仲介業者が両手取引に持ち込みたい』
『一般顧客には荷が重い煩雑な案件なので、プロに購入してもらい処理してほしい』
こういった理由から水面下で取引されることがあります。
たまに不動産業者の中でも、
『自分のところも宅建業者なので、他社に仲介手数料など支払いたくない』
こう人も見かけます。
それなら、どこにでも流通している物件を仲介して、お客様に
『よそでも仲介できるので、おたくに仲介手数料など払いたくない』
と言われたらどうするのでしょう?
同じことですよね?
報酬は仕事の対価として受け取ることができます。
その対価に見合うものなら喜んで支払うというのが、商売人としての気質ではないでしょうか?
なので、私の場合、自分では決して集めることができなかった情報、繋いでもらう人がいなければやってこなかった情報に関しては、気持ちよく仲介手数料はお支払いするようにしています。
そうするこにより、不動産業者さんからも情報が集まることになりますし、中には仲介してもいいよという情報も集まるようになっていきます。
一般のお客様の場合、こうした水面下の物件情報をどうやって入手すればいいのでしょうか?
こういう質問をよくされます。
では逆に、
『百貨店で売ってるこのカバンどこで仕入れてるの?』
これと同じなんですよね。
仕入れルートが分かったところで、自分のところに同じ価格で卸してくれるかは別物。
定価でも欲しいものは欲しいし、原価で買えても要らないものは要らない。
ただ、その商品が欲しいだろうと思っているところにその情報がやってくるだけです。
個人でも、宅建業者ではない法人さんでも、中途半端な宅建業者さんより情報をたくさん持っている方はいらっしゃいます。
情報は情報を求めてる人の元にやってくるのです。
同じような情報を求めるなら、同じような資金力と購入判断ができるようになればいいのです。
かといって、全国各地の不動産情報が集まってきても困るでしょ?
なので、自分はどんな物件を求めていて、どんな基準で購入判断をするのか、それを相手側に伝えることがとても大事になるわけです。
『民泊物件?それならあそこに持って行こう』
『住吉区?それならあそこに持って行こう』
こう思ってもらえるような意思表示が必要になってくるわけです。
情報だけ求めて、ひたすら誰にでも
『物件欲しいー』
って言ってる人。
『安くてきれいですぐに再販できそうな物件が欲しい』
とか、誰にも相手にされないような情報発信の仕方をしてませんよね?
『築古くてもいい。道路付もなくてもいい。ただ、できる限りリフォーム費用が安くつきそうな物件を探してほしい』
『駅遠くてもいい。賃貸需要が弱くてもいい。長期間売れ残ってる物件でもいい。ただ、値切れる物件であってほしいな』
こんな感じですかね?
ただ単に水面下の情報だけ欲しがるだけではなく、情報を持っていきたくなる相手にならなければというお話でした。
うちの会社に買いませんか?
と来るような情報。
買い取ってもらって、再販を任せてもらえませんか?
という情報。
誰かお客様いませんか?
と仲介可能な情報。
それぞれ、情報のランク付をすると違いがあります。
再販任せてほしい物件なら、再販して利益が出る利ざやが見込めるほど安い物件。
買い取ってほしいと来る情報は、再販利益までは見込めないけど、エンドユーザーに卸すのがもったいないと判断している物件。
何か別の機会でその恩を返してもらえないかと思っている物件なので、まだ比較的割安な情報。
誰かお客様いませんか?
という情報は、不動産業者目線では割安感はないが、売れなくはないという価格設定の物件。
いずれにせよ、この辺りのランクの情報は足が速い情報です。
即断即決が求められることも少なくはありません。
先週末もらった話では、
『今日中に買付けもらえればひっくり返せそうなんですが、○千万あたりでどうでしょうか?』
まだ物件資料も見てないのに。。。
こんな情報もあったりします。(笑)
出先だったので、さすがに無理ー。
って言いましたが。(笑)
水面下の情報とか、お得な物件情報が欲しいと思っているお客様。
まずはこのスピード感に慣れましょうね。
そして、そういう情報を持っているエージェントにこっそりと近づきましょう。(笑)
飲みにでも誘って仲良くなれば情報が漏れてくるかも。
ちなみに、私はそういうのに弱いタイプです。(笑)
お誘いお待ちしております。(笑)