情けは人のためならず
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情けは人のためならず
情けは人のためならずという諺があります。
これは、情けをかけるとその人のためにならないよ。だから情けをかけちゃダメだよ。
という意味ではありません。
人に優しくしていれば、巡り巡って自分に返ってくるよ。なのでみんなに優しくしようねという意味です。
RE/MAX Japanに根付いてきた風土の一つに”Share your heart”があります。
昨年から始まったこの文化。全国のRE/MAXのオーナーさん達、そしてエージェントさん達、全てこの言葉を意識して活動してきました。
その結果どうなったでしょう?
日本全国で活動しているエージェントさんの数は300人を超え、オフィスも北海道から沖縄まで50店舗を超える大所帯へと成長しました。
エージェント活動は容易いものではありません。
従来の不動産屋さんのようにポータルサイトに頼りきりの営業活動をしないからです。
もちろんそのスタイルで営業活動を行うことを妨げるわけではありませんが、【物件ありき】の営業スタイルではなく【人ありき】の営業スタイルを確立すること、それがエージェントさん達の目的だからです。
そのためにはまず自分がどんな人物で、どんな活動をしているのかを知ってもらう必要があります。
町中華で壁に貼ってある「冷やし中華始めました」こんな貼り紙一つで人が集まってくるわけではありません。
一昔前前ならどんな活動していたかな?
多くの人に自分の存在、自分の声が届くようにDMを送りまくる?
異業種交流会や様々なイベントに顔を出して、顔を売りまくる?
新聞折込やポスティングで少しでも名前を覚えてもらうように活動していく?
こういうアナログなやり方ももちろん有効的ではあります。
今300人を超えるエージェントさん達が全国で活動をしていますが、みんながどんな活動をしていて、どんな心構えで仕事に取り組んでいるのか、そんな話を聞きたくても聞けない。
それが従来の不動産会社の形でした。
「仕事は教えてもらうものではなく盗むものだ」
こう教えられて生きてきた人たちは、人に教えることが苦手です。
それこそ、「情けは人のためならず」、この言葉を反対の意味で捉えている人たちばかりでした。
教えてもらったって身に付かない。
自分の目で盗み、自分の頭で考えるから身につくし成長するのだ。
そう思っていたに違いありません。
私がRE/MAXに加盟した当初もその文化は若干ながら残っていました。
「エージェントなんだから、自分で考えなきゃ」
そりゃそうなんですよ。どこの会社と比べても比較にならないくらいの高い報酬割合をいただいているんですから。
でもそれでは、残っていける人は一握りでした。
多くのエージェントさんが加入し、夢破れて離脱していきます。
これはエージェントさん達だけの話ではなく、オフィスオーナーさん達も同じでした。
私が加盟したのと同時期に加盟したオーナーさん達のうち半数近くは辞めてしまいました。
これは成功例をシェアできなかったからなんですよね。
エージェントさんを募集する時にどんな方法でやってる?
エージェントさんの初回面談の時にどんな話をしていますか?
エージェントさん達の教育はどうしてますか?
今は、新しく参入されたオーナーさんに、こう質問をされた時に
「ここまで教えてくれるの?」
というような内容まで答えてくれるオーナーさん達ばかりです。
エージェントさん同士でも同じです。
オフィスの垣根を越えて、一人一人のエージェントさんに対し、丁寧に自分がやってきたこと、自分のノウハウを披露してくれます。
福岡にあるRE/MAX Revoさんなんかは、毎月2回の勉強会を全国のRE/MAXエージェントさん達に門戸を開き、自由に参加できる形で開催してくれています。
神戸にあるRE/MAX NOWの丹オーナーは、新しく加盟したオーナーさんたちに新規エージェント獲得のノウハウを惜しみなく共有してくれています。
この日本におけるメガオフィスさん達が”Share your heart”を率先して実践してくれているおかげで、RE/MAXは50店舗、300人のエージェントを抱える大所帯へと成長しているのです。
私たちRE/MAXの面々は、自分達の経験、ノウハウ、知識をシェアすることが、エージェントさん達の成長に繋がることを知っています。
そして各オーナーさんたちが成長し、数多くのエージェントさん達と一緒に事業を拡大することによって、RE/MAX全体の知名度がUPし、自らの事業に好影響を与えることを知っています。
情けは人のためならず。
自分が成長するためには、まず自分と同じような想いを持った人たちを増やすこと、そして自分と同じようなスキルを持った仲間を増やすことによって、自らの活動の幅が広がることに繋がっていきます。
一人で見る夢はただの夢
一人で見る夢はただの夢です。簡単に実現する夢を見るなら一人で十分かもしれません。
早く行きたいなら一人で行け、遠くまで行きたいならみんなで行け。
こんな言葉があります。
RE/MAXのCEOである佐久川Bossがよく言ってくれる言葉ですが、エージェントになって見る夢はどんな夢でしょう?
生活費の足しにしたい?
前職より、少し多くのお金を持って帰りたい?
そんな小さな夢なら誰の協力を仰がなくても可能でしょう。
生涯の仕事にしていきたい。
行く行くは自分の会社を持ちたい、独立したい。
そう思うのであれば、自分一人の力だけでなく誰かの力を借りることを経験していった方がいいでしょう。
一国一城の主が裸の王様では意味がないですもんね。
私たち不動産エージェントは不動産を通じ、お客様のお役に立つのが仕事です。
その対価として報酬、お金が発生しますが、そこだけを目標にしている人に未来はついてきません。
お金だけの縁はお金が無くなればすぐに消えます。
私自身、今の会社ではなく以前経営していた会社を辞任した際、多くの自分が友人と思っていた人たちが去っていきました。
自分ではなく、会社を、会社の規模を見て付き合いしたいと思っていた人たちが多かったからかもしれません。
でもね。
人生捨てたものではないのです。
一人で自宅の一室から再び始めた今の会社、何のバックボーンも資産もない自分についてきてくれたお客様、そして今のRE/MAXに加盟してからは多くの仲間たちが、お金ではなく夢に、未来に共感して集まってくれています。
夢は一人で見るものではなく、みんなと共有するものなのです。
すると不思議。
自分の見ていた夢はどんどん現実に近づき、どんどん大きな夢へと膨らんでいきます。
自分一人でできることなんて、所詮知れています。
頭は1つしかないし、腕は2本しかないし、足も2本しかありません。
身体は1つしかありませんから、北海道と沖縄に同時に存在することはできません。
でも仲間がいれば違うのですよね。
同時にいくつもの仕事が実現可能です。
エージェントの仕事はRPGの世界と同じ
私たちの仕事は、より多くのお客様の悩み、不安を解決することです。
そのためには、仲間の知恵を、経験をシェアして、自分一人では抱えきれない難題をクリアしていくこと。
まるでRPGの世界じゃないですか。
自分に足りない能力を補ってくれる仲間を探し、自分の求められる仕事を精一杯やり切る。
大阪にいながら東京案件、北海道案件、九州案件などを自信を持って受け入れることができるのは、全国に仲間がいるからです。
経験や知識がなくたって、誰かの役に立つことはいくらでもできます。
若さしか取り柄がないなら、誰よりも迅速に、誰よりもフットワーク軽く動くこと。
この仕事をやり始めて間がない人なら、当然ながら紹介案件も少ないでしょう。
それならばとにかくより多くの人と出会い、付き合いの幅を広げていくこと。
単純かつ明快な答えです。
自分にできること、自分が得意なことを自らが把握していれば道は拓けていきます。
自分が成長していく過程で、周りも一緒に成長していく。
一緒に歩んでいるからこそ、そのチームがどんどん強くなっていきます。
私たちRE/MAXはそうやって成長していっているのです。
先日もアメリカのダラスから、ハワイからエージェントさんが遊びに来ていました。
ただ遊びに来るだけではなく、しっかり現地の物件、特徴、動向などを説明してくれ、将来のビジネスに繋げるためにやってきます。
少なくとも、ダラスで物件を探している、ハワイで物件を探しているとなればお声がけ、相談できる相手ができたわけです。
こうして仲間の輪はどんどん広がっていきます。
来週は韓国からもRE/MAXの同志が来日、来訪していただけることになっています。
日本の不動産だけでなく、海外の不動産事情にもどんどん詳しくなっていっています。(笑)
一人で見る夢はただの夢だけど、みんなで見る夢は実現できる夢です。
これからも多くの仲間と、一つ一つできることを増やしていきたいな
応援よろしくお願いいたします。