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  3. 住宅購入の際のチェックポイント【マンション編】
2024年4月14日

来年は、こどもも小学校に入るタイミングだし、そろそろ家の購入も考えてみよう!

一番家の購入を考える人が多いタイミングです。

同じようにママ友さんたちも一斉に探し始めるので、感化されやすくもなりますしね。

ということで、今日は購入する家を探す際のチェックポイントをいくつかご紹介します。

戸建がいいのか、マンションがいいのか?

まず最初に悩むのは、ここではないでしょうか?

一戸建ての方が向いている人ってどんな人たちでしょう?

一般的に見て同じ価格帯の場合、床面積が広いのは戸建になります。

なので、広さ重視の方にとっては一戸建の方が向いているかもしれません。

自分の家族、配偶者さんとお子さんだけでなく、親御さん世帯も一緒に同居しようとしている人たちであれば、それなりの広さが必要になってくるので戸建向きかもしれません。

また、旦那さん、奥さん両方が車を所有し通勤などで使用している人などの場合も、駐車場付きの戸建を選択することによって、毎月のランニングコストを抑えることが可能です。

マンションの場合は、住宅ローン、管理費、修繕積立金、それに加えて駐車場使用料も別途支払っていく必要があるので、複数車両を保有している場合は毎月のコストが高くなってしまいます。

あとは、自宅の一室で〇〇教室をやりたい!なんて希望がある場合も戸建の方が向いています。

マンションの場合、自分の所有物とはいえ共同住宅のうちの一つなので、専有部分(自分の部屋)の使用方法も管理規約によって定められているのです。

【その専有部分を専ら住宅として使用するものとし、他の用途に供してはならない】

ほとんどのマンションでは、こういった文面が管理規約に記載されています。

違反する場合には、管理組合によって使用差し留めの命令が下りることとなります。

自分のものだから好きに使っていいというわけではないのですよね。

でも、戸建の場合であれば自宅の一室を改修してピアノ教室をやったり、ガレージ部分でたこ焼き屋さんを始めるのも不可能ではありません。

厳密に言うと、住宅ローンは住宅購入のための資金として提供されているため、住宅の一部を商業施設に改修することは契約違反と捉えられる可能性もあります。

そのため、戸建であっても用途変更する旨を事前に相談することをお勧めします。

ただ、マンションよりはやりやすいのは間違いないかもしれませんね。

では逆に、どんな人がマンションを購入するのに向いているのでしょうか?

マンションを選択したほうがいい人

まず、車を保有していない人

分譲マンションの多くは駅前などの好立地に位置していることが多く便利なため、電車移動をメインとする人には住みやすい環境となっています。

駅から近い場所にあるためスーパー等の買い物施設も点在しており、共働き夫婦にとっても生活しやすい環境下にあります。

次に、小さいお子さま、奥様だけで自宅にいることが多い世帯なんかもマンションに向いていると思われます。

これは防犯面での有利性があるためです。

最近建てられた多くのマンションは、オートロックが完備されており、管理人さんも常駐しているマンションもあるため、戸建に比べて外部からの侵入を防ぎやすいためです。

戸建でもセキュリティ会社と契約したり、防犯カメラを設置するなどの対策は可能ですが死角を完全に防ぐのは困難なので、防犯面ではマンションの方が優れていると言えるでしょう。

次に、購入する住居を終の住まいにするという考えをお持ちでない方。

この場合も、マンションの購入をお勧めします。

というのも、戸建の場合はどうしても新築志向が強いため、リセール時には売却価格が落ちやすいためです。

せっかく、購入するのなら間取りも生活スタイルに合わせた形に合わせたい、キッチンの形や色も選びたい。

こういう要望が強いため、新築と比べて中古戸建を選ぶ際に『安くなっているから』、『新築に比べて割安だから』こういう理由で選ぶ人が多いためです。

購入した時点で1割から2割安くなる、そう世間で囁かれているのはこのためです。

マンションでも同様ではあるのですが、マンションの場合は比較的価格が落ちにくい傾向があります。

というより、ここ数年の状況を見ていると下がるどころか値上がりしているマンションが増えています。

それは、ここ数年の建築費の高騰が大きな要因です。

今でもどんどん新しいマンションが建築され続けており、その販売価格は上昇し続けています。

その影響で、価格についていけない消費者が中古マンションに流れている傾向が続いています。

マンションの場合、躯体部分、外壁や屋根、エントランスなどはマンションの管理組合が修理保全してくれますし、いつもきれいに維持してくれています。

室内さえリフォームすれば新築時と変わらない感じで住める、これも利点の一つです。

こんなマンションは避けよう

一括りにマンションといっても、日本全国にはいろいろなマンションがあります。

どのマンションを選んでもいいのかというと、そういうわけではありません。

避けた方がいいタイプのマンションはあるのです。

まず、駅から遠いマンション。

これは避けた方がいいでしょう。

というのも、マンションの最大の利点は前述したように立地です。

戸建の多くが郊外、駅から離れたところにあるのに対し、多くのマンションは駅前に建っています。

わざわざ駅から離れたマンションを購入したい層が、いまいちピンと来なくないですか?

選んでもらいにくい物件、すなわち売却先を見つけにくい物件となるわけです。

もちろんそんな物件でも買い手は見つかります。

どんな層のお客様でしょうか?

駅近のマンションは高くて手が届かないので、駅からの距離はあるが安いのでここで我慢しよう。

駅からは遠いが、職場近くだし、転職する予定もないのでここにしよう。

ある程度限定された客層になることが想定できてしまいます。

駅から離れていても、リゾート物件のように海に面している、景色が最高!

といった、別の需要がある場合なら別ですが、一般的にはあまりお勧めできないのが駅から遠いマンションです。

駅から近いマンションならどこでも買っても大丈夫?

それはまだ安直すぎますね(笑)

いくら駅から近くても、全てが好条件で売れるわけではありません。

ここで重要な格言があります。

マンションを買うなら管理で買え

マンションを買うなら管理で買え。昔からよく語られていたこの言葉には深い意味があります。

物件そのものの価値だけでなく、その管理の質や体制が重要であるという意味を表しています。

マンションの管理がしっかりしているかどうかは、住環境の快適さや物件の価値を保つ上で非常に重要です。

管理が行き届いているマンションは、共用部分の清掃が常に行われ、設備のメンテナンスが適切に行われるため、住み心地が良く、将来的にも価値が下がりにくいと考えられます。

そのため、購入を考える際には、物件の立地や間取りだけでなく、管理組合の状況や管理会社の評判も調査することが推奨しています。

ただ、管理会社がいくらしっかり計画を立案していても、管理組合(所有者全員の集合体)が承認しなければ修繕工事や大規模修繕計画が実施できませんので、現時点でいくら修繕積立金が積み立てられているのか、今後どのような計画が立てられているのか、この辺りはしっかりと把握した上で購入するようにしましょう。

修繕積立金が不足しているマンションでは、このままでは建物の維持が難しくなる、そんな予測が立つ場合もあります。

その場合どうなるか?

全戸から徴収している修繕積立金の額を大きく値上げしたり、各戸から一時金を徴収したりすることになります。

また、緊急を要する工事が必要になった場合は、管理組合が金融機関からお金を借入れ工事を実施するケースもあります。

これは、長期的な計画が立てられていないマンションであると、証明されているようなものですので、あまり購入をお勧めできないマンションであると言わざるを得ません。

でも、こんなことって一般の購入者の方が調べれる内容なの?

と、聞かれることが多いのですが、端的に申し上げるとできません。

マンション管理組合の内部の情報ですので、所有者の人もしくは、その人が依頼したものにしか情報を開示してくれません。

購入したいものが知りたいときは、売主側の仲介業者さんに依頼してこれらの情報開示を求めるしかないのです。

当社の場合、媒介契約(売却を任せてくれるという契約)をもらった時点でまず管理会社に、その内容を確認するための重要事項調査報告書を請求し、保管しているようにしているのですが、多くの不動産会社では契約が決まった時点でしか請求していません。

この重要事項調査報告書には、過去のマンション全体の修繕履歴であったり、決算時期時点での修繕積立金の総額、今後の修繕計画の予定などが記載されています。

現時点での修繕積立金の値上げ協議の状況や、マンション全体で話し合われている議題なんかは、総会の議事録でチェックすることができます。

このあたり、全てを把握しないと、そのマンションを購入してもいいのか、ダメなのかは判断できません。

一番重要な要素なんです。

その他にもまだまだ伝えたいことはございますが、キリがないので今日はこの辺りで。

それではまた次回のBlog記事をお楽しみに!

この記事を書いた人
大西 征昭

オーナー

大西 征昭Masaaki Ohnishi

不動産のことなら何でもお任せ。
ただの不動産屋ではないです、不動産の専門家です

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