世帯年収1,200万円でも満足な家が買えない時代に、中古戸建という選択肢を見直そう
目次
「新築」へのこだわりが、選択肢を狭めている
日本では「新築=正義」という価値観が根強く存在します。
人生で一度の大きな買い物だからこそ、ピカピカの新築で、理想の間取りに、最新設備がそろっていて……と、夢がどんどん膨らんでいくのは自然なことです。
ですが現実には、土地の価格が高騰し、建築費も右肩上がり。
東京や大阪といった都市部では、「新築にこだわる」ことで、結果的に選ばざるを得ないのが“狭小住宅”。
延床面積19坪。1フロアあたり6坪ちょっとの3階建て。
車1台分の駐車スペースがようやくで、リビングとキッチンは常に窮屈。
収納も不足気味で、将来的な家族構成の変化には対応しきれない…。

一見“新築マイホーム”という夢は叶っているようで、実は「家を買った満足度」は年々低下しているようにも感じます。
東京では一昔前から、こういう選択肢がクローズアップされていましたが、大阪にもこの流れは押し寄せてきています。
私がこの業界に入った時も、こういう狭小住宅は数多く建築されていました。
不動産価格がまだ高かったからです。
その当時に戻ったかのようなこの状況に強く危機感を覚えるのです。
海外では「中古住宅購入+リノベーション」が当たり前
一方で、欧米諸国では住宅購入=中古物件が主流。
特にアメリカでは、流通している住宅の約8割が中古であり、その多くがリフォーム・リノベーションされて新たな価値を持っています。
なぜ日本では中古住宅の価値がこんなにも低く扱われているのでしょうか?
理由のひとつは、「住宅は新築時に価値がピークで、年々下がっていく」という考えが根強いこと。
もうひとつは、「住宅に長く住む文化」が浸透してしまっていること。
住み替えのハードルも高く、流通量も少ない。
ですがここ最近、日本でもようやく「中古住宅+リノベ」の価値が見直され始めています。

例えば、築30年の戸建住宅。
確かに内装は古く、設備も老朽化しているかもしれませんが、立地が良く、構造がしっかりしていれば、それをベースにリノベーションを施すことで、むしろ“自分たちらしい家”を実現できる可能性があります。
しかも、新築よりも価格は抑えられ、広さや土地のゆとりも確保できる。
そんな選択肢は今後もっと増えてくることでしょう。
中古戸建という選択肢がもたらす「本当の満足」
家づくりの本質は、「自分たちの暮らしにフィットした空間を手に入れること」です。

それが新築であろうと、中古であろうと、本来はどちらでもいいはずなんです。
重要なのは、「何を優先するのか」を明確にすること。
- 通勤・通学の利便性?
- 家族の人数に応じた部屋数?
- 趣味やライフスタイルに合った空間?
- 将来的なメンテナンス性や資産価値?
これらを総合的に判断すれば、「築浅中古」や「リノベーション済戸建」は非常に魅力的な選択肢になります。
しかも最近では、中古物件でも住宅ローン控除や、自治体によってはリフォーム補助金などを活用できるケースも増えています。
「中古だから損」ではなく、「中古だからこそ選べる可能性がある」時代になってきたのです。
家選びは「手段」であって「目的」ではない
家は、ゴールではなく“これからの暮らし”のスタート地点。
「夢だった新築を手に入れたけど、思ったよりも窮屈だった」なんて結果になってしまっては、元も子もありません。
「なんとなく新築」
「周りもみんなそうしているから」
という理由だけで狭小住宅を選んでしまう前に、ぜひ一度、広さ・立地・価格・将来性のバランスを見直してみてください。
実際、周りのママ友が新築買ったから、この理由で新築一択というご家族は実に多いのです。
自分のうちだけ新築じゃないなんて…
中古=悪いもの
ではなく、中古の良さを見直す機会にしていただければ幸いです。
そして、中古住宅という選択肢も“前向きに検討する”ことが、きっと後悔しない住まい選びに繋がります。
これから家を買うあなたへ
- 年収1,200万円でも、条件が合わなければ“狭い家”しか買えない現実
- 新築へのこだわりが、選択肢を狭めている可能性
- 欧米では当たり前の「中古+リノベ」という柔軟な選択
- 中古戸建なら、“広さ”と“コスパ”の両方が叶うチャンスがある
- 家選びの本質は、“新築か中古か”ではなく、“どんな暮らしをしたいか”
次回のブログでは、実際に「中古戸建を購入してリノベーションした家族の事例」や、「どんな物件が中古でもおすすめなのか」など、より具体的な内容を紹介していきます!
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