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エージェントになったけど結果が出ない、なぜ?
今日はこのテーマについてお話ししていきます。
これはRE/MAXのエージェントだけに限らない話で、サラリーマン時代と違いフリーランスの立場になった方々、飲食店の開業、自営業で独立した方々みんなに共通する話かもしれません。
『思ったようにいかない』
『時間だけが過ぎていって焦ってきている』
うちのエージェントさんの中でも、こういう話が出ることがあります。
でも私からすると、これは至極当たり前の話なのです。
サラリーマン時代はトップダウンで仕事が降り注いできたことでしょう。
営業といっても、売る商品が揃えられている状況で、売るノウハウも蓄積された状態でスタートします。
『俺は昨年〇千万円売上げたよ』
『昨年は新規で〇社取引先を開拓したよ』
といっても、所詮誰かが引いたレールに乗っかっただけの話です。
エージェントになって一番苦労するのは、自分の力のみで取引先を開拓する、自分の力のみで数字を作る。
この作業です。
0から1にする仕事の作り方。
これは、自営業を始めたり、独立起業しなければなかなか味わうことのできない苦労です。
ここでまず壁にぶち当たることになります。
自分が商品となるのがエージェントの仕事です
会社の看板がなくなり、自分が商品となるのがエージェントの仕事です。
とはいっても、RE/MAXの看板やオフィス仲間がいるので、全く何もないところから始まるわけではないのですが、サラリーマン時代のような一方的な後押しはありません。
仕事をしたフリをしてごまかしていてもお給料がもらえたり、ケガや病気で療養している間にお給料が発生するわけでもありません。
自分が動いた分だけ、成果を出した分だけ報酬が得れる仕組み、完全成果型の報酬体系です。
なんだか難しそうに聞こえるかもしれませんが、パン屋さんを開店しようがたこ焼き屋さんを開店しようがこれは同じです。
100個のパンを焼いても、1000個たこ焼きを焼いても、1個も売れなければ収入は0です。
それどころか原材料代の分マイナスです。
どんな小さな商売でも原理原則は変わりません。
売れなければ収入は0。
このことにおいては、物販も飲食も不動産仲介も関係なく同じです。
まず、1個のパンを売ること、1個のたこ焼きを売ることを考える必要があります。
自宅でパンを焼きあげても、そこに対価を払ってくれるお客さんがいなければ売上げは0です。
買ってくれる人がいる場所で商品を販売する必要がありますよね?
不動産も同じです。
いくらいい物件をお預かりしたとしても、売れなければ報酬は0です。
買いたい人向けに情報を発信しなければいけません。
でも、この点私たちの仕事はとても恵まれていたりします。
いい物件をお預かりし、他業者さん向けにReinsに掲載すれば、それだけで買付が入り商談がまとまることもあります。
ただ、その作業にエージェントが絡む理由ってありませんよね?
掲載するのは誰だっていいわけですから。
本来のエージェントの仕事は、安くで売れやすい価格で物件をお預かりすることではありません。
売れにくい物件を売れやすいようにプロデュースしたり、売れる物件をより高い金額で売るのが求められる仕事です。
ただ、そのためには様々なテクニックが必要ですし、下調べも含め提案力も必要になります。
1人で考えていても、なかなかいいアイデアが思い浮かばなかったりします。
そこで頼りになるのが、エージェント仲間なのです。
頼りになるのが、エージェント仲間
一緒にアイデアを出し合ったり、過去の成功事例を共有することにより、より成果が出やすくなります。
個人商店の小さなパン屋では発信力も集客力も乏しいでしょうが、ショッピングモールの中にある小さな店舗なら多くの買い物客が訪れるでしょう。
小さな個人商店が集まって、小規模なモールになっている、これがRE/MAXのオフィスだと思ってください。
パンが欲しいならパン屋に、お肉が欲しいならお肉屋さんに、服が欲しいなら紳士服、婦人服売り場へ。
不動産でも同じです。
賃貸を探すなら、賃貸が得意なエージェントと協力し合い、投資用不動産を探しているお客様がいるなら、収益物件を得意とするエージェントと協力しながら進めていく。
なので、最初の仕事としてはまず1人目のお客様(相談者)を見つけ出すことです。
そう考えれば難しいことではなくないですか?
家を買うときに何から考えていけばいいか、まず自分が家を買うべきなのか賃貸にそのまま住んでおくべきなのか、そんな相談ごとでいいのです。
あとは先輩エージェントやオフィスオーナーが必ずサポートしてくれます。
パン屋さんでいうと、とりあえずおいしいパンを焼けばいいのです。誰かが売ってきてくれます。
そんな話です。
なぜ壁にぶち当たるかというと、何もかも自分一人でやり切ろうとするからです。
経験もなく、知識も乏しい中で1人で活動しても、いい結果が生まれるわけがありませんし、お客様が満足いく結果を出せるわけもありません。
エージェントだから1人でやり切らないといけない。勝手な思い込みをしていませんか?
その思い込みは誰のためにもなりません。
私も会社を立ち上げた当初、何もかも1人でやり切ろうとしました。
会社のホームページを自分で作成し、DM用のチラシをillustratorで作りネットプリントに発注し、封筒詰めからポスティング、ポータルサイトへの物件登録、飛び込み営業、案内、調査、契約、その合間にブログを書いたり、セミナーも何回も開催しました。
当然時間なんていくらあっても足りません。
結果が出るまでは不安で不安でたまらなかったですし、夜中の2時3時に目が覚めたら、そこからブログを書いたり封筒詰めをしたり、そんなことを繰り返していました。
でもね。
結局1人でできることなんてたかが知れているのです。
セミナーをするにも、準備や誘導、講師、その後の相談会まで1人でやり切るより、何人かのスタッフで分業したほうが効率もいいし、お客様受けもよかったりします。
営業も1人しかいないと、お客様の希望する日時にタイムリーに合わせることができなくなったりします。
自分でやるべきことは自分がしっかりとやり切り、自分がやらなくていいこと、自分がやるより他の人がやったほうがお客様のためになることは外注する(サポートしてもらう)。
そこが理解でき、効率よく行動することができれば自ずと結果はついてきます。
一番自分にとっても、お客様にとっても不幸なのは、忙しいという理由で仕事を断ることであり、できないという理由で依頼を断ることです。
手段・方法が間違っていませんか?
自分を頼りにしてくれ、自分に声をかけてくれたお客様、この人たちのために何ができるか、そう考えている人に声がかからないわけがありません。
もし、それでも声がかからないとすれば、取り組み方が間違えているのかもしれません。
自分が考えていること、やっていることを発信できていないのかもしれません。
さっきパン屋さんの話をしましたが、家の中で1人でいくらおいしいパンを焼こうが、誰もそのパンを買ってくれません。
私はおいしいパンを焼けるんだ。おいしいぞ。
ここでそのパンを売ってるんだぞ。
という告知が必要です。
家の中で声を大にして叫んでも、近隣住民に気持ち悪がられるだけですよね?
今の時代、InstagramやTikTokなどのSNSでバズれば行列のできるお店になります。
自分にその発信力がなければ、発信力のある誰かを巻き込めばいいでしょう。
本当においしいものを価値に見合う対価で売り出していれば、口コミで広がるかもしれません。
でも、まず最初のおいしいと思ってくれたお客様が、誰かに言いふらしてくれなければその口コミも広がりません。
YouTubeで自分の想いをコツコツと発信したり、アナログですが多くの人に直接訴えかけるのが一番効果的です。
私の場合、自分の想いはブログで綴り、自分の声はセミナーで聞いていただいていました。
どの戦略が正解なのか、それは人によって違うでしょう。
株で富を得た人もいれば、不動産で儲けた人もいるでしょう。
会社を上場させリタイヤした人もいれば、ラーメン屋で財を築いた人もいるでしょう。
成功の形って1つではないのです。
でも失敗の形はいつも至ってシンプルです。
やり方が間違っているからなのです。
どのやり方が合っているかなんか、いろいろやってみないと分かりません。
やってみて、自分に合っているか合っていないかを判断する。その繰り返しです。
ただ、何もかも中途半端で投げ出さない。
これだけは約束事項です。
中途半端にやって成功するほど人生は容易くありません。
いや、中には中途半端で成功することもあるか。(笑)
でもそんな成功は決して長続きしません。
継続した事業にしていくためには、継続した収入に変えていくためには努力は付き物です。
あとは、自分自身がストレスなく継続できるやり方を見つけること。
道中はストレスのないやり方だったとしても、結果がついてこなかったら最終的にはストレスになりますので、そこも含めてですよ。
何事も、
継続は力なり
です。
夢のGOALはいい夢で、ハッピーエンドで締めくくりましょう。