来店型営業、反響営業を主体としてきた私たち不動産業界、この中で長年育ってきた人たちの中には仕事の取り方を分かっていない方が多く存在します。
お客様から売却依頼をいただいてきた物件をただポータルサイトに掲載するだけ。
しばらく反響がなかったらレインズに載せようか?
お客様からの問い合わせがあった時から仕事がスタート。
こんな感覚の人たちも少なくはありません。
今の時代、不動産だけでなく着なくなった洋服やこどもが使っていたベビーカーやおもちゃ、こんなものまでネットで売れる時代です。
でも、載せればいいっていうわけではありませんよね?
もちろん、中古品でも相場があり、他の出品者より破格の割安価格で掲載すればどんな商品でも売れるかもしれません。
ただ、洋服なら洗濯し、クリーニングに出したり、使っていたベビーカーやおもちゃでも埃を取り除き磨くことくらいはするでしょう。
その上で閲覧者の購入意欲を掻き立てるような文章を書いたり、アングルを考えて写真撮影するでしょう。
でも不動産業者が掲載している物件情報を見てもただ物件の情報を載せているだけ。
写真もスマホで営業マンが簡易に撮影した写真を掲載しているだけ。。。
こんな仕事の仕方をしていては、価格勝負しかできません。。。
2-3千円で売っている中古品でも丁寧に文章を書き、うまく撮影できるアングルを考え掲載しています。
それなのに何千万円もする不動産広告を。。。
結局、お客様本位で考えていない証拠なんですよね。
そこに付け入るスキは多分に残されています。
他社が預かっている物件でも、パッとしない広告を打っていたり、その物件の良さをうまく伝えれていない物件があればチャンスです。
また、逆にポータルサイトなどほとんど見ない層に最適な不動産物件もあったりします。
高齢者にとって最適な住まい、病院や買い物施設も近く、平屋建てで家庭菜園も隣地の空き地でできる。こんな物件があれば住みたいなと思うかもしれません。
また、リゾート物件。
誰もが知っているリゾート地ではなく、一般の住宅地に存在しているが川や海が近く自然に囲まれている。居住用としては使い勝手が悪いけど別荘には最適。
こんな物件も日本国内には多く存在します。
ただ、ポータルサイトの検索には引っかかりにくいかもしれません。
そういった物件を預かった際には、従来のやり方だけでなく様々な方法を模索しなくてはなりません。
SNSを使おうか、リスティング広告を使おうか。
DMやメルマガなどで数多くのユーザーに届けてみよう。
こうやって知恵や方法が蓄積されていくわけです。
地元の不動産屋に聞いたら
『こんな変わった物件、買う人いないよ。安くなるけど裏の〇〇さんに声かけてみようか?』
叩き売られるのが目に見えています。
でも、海外のお客さんやセミリタイヤを考えている人、リモートワークで都会に住む必要のなくなった人にとっては最適な物件かもしれませんよね?
そういう提案をしていくのが私たちRE/MAXエージェントであり、まさに天職ではないでしょうか?
私たちエージェントの仕事は、そこにある物件を売る仕事ではなく、購入希望者のニーズを汲み取り、そのお客様にとって最適な購入物件を提案していくことです。
ライフスタイル、ライフプランも含め。
その物件のニーズを最大限引き出し、最適なお客様に提案する。
そのマッチングをするのはポータルサイトではなく、エージェントです。
不動産の仕事をしていてよく聞かれるセリフ。
『お仕事の営業エリアはどのあたりですか?』
私の答えはいつも決まっています。
『エリアはありません。お客様の要望があればどこの物件でも取り扱いますよ。』
もちろん得意なエリアはありますが、不得意なエリア、知らない地域の物件でも、その地域の友人や知り合いの地元業者とタイアップすれば相場観や地域の特性をつかむことは可能です。
『でもそれならその物件の地元業者に頼めばいいんじゃ?』
そうですよね。
そこに信頼できる業者さんがもうすでにいるならそうするべきです。
でもいないからこそ、私たちエージェントにご相談に来られているわけですよね?
そこに地域の壁は存在しません。
今日のお題に戻ります。
『仕事の作り方。』
私たちの仕事は売れない不動産を売る仕事ではありません。
2千万円が相場の物件を4千万円で売ることは不可能です。
でも、2千万円が相場の不動産に付加価値をつけたり、価格以上のメリットを見出したり、その価値を享受できる人に提案したり、そういったことはできるわけです。
そこにこそ私たちが存在する意味がある。
こう思っています。
陽の目を見ない物件に陽を当てたり、ホームステージングなど本来のその物件の価値を引き出したりする方法はどんな物件にも残されています。
そして、そういった提案がなされていない物件は日本国内に多く存在しています。
あらゆる物件情報が全て対価に変わる可能性があるわけです。
そして、日本国内に住んでいる全国民に不動産は密接に関係しています。
賃貸であろうと購入物件であろうと、家に住んでいない人はいません。
ホームレスの人たちも雨露をしのぐ居住スペースがあるわけですから。
どんな人でも家に関しての悩み事を抱えているはずです。
日当たりが悪い、駅から遠い、高齢になってきて階段がしんどい、坂道がしんどい。
こんな悩み事を相談してもらうことが仕事へと繋がっていきます。
『離婚しようか悩んでいる』
こんな話にさえ、離婚後の引越しや家の売却、こんなニーズが潜んでいます。
とにかく、数多くの人の悩み事を聞くこと、その人にとって最良のアドバイスをしていくこと、これが全ての案件へと繋がっています。
なので、人と話すること全てが仕事への伏線になっていくわけです。
居酒屋で友人の愚痴を聞くことも、ひょっとして次の仕事の伏線なのかもしれませんね。(笑)
お金に直結する仕事だけが仕事ではありません。
何気ないあなたの一言が、他人の人生を大きく左右する一言になるかもしれません。
そんな影響力のある仕事に就けていること、それが私自身の誇りです。
これからもみなさんの数多くの悩み事を吸収していきたいと思っております。
お悩みの方はぜひRE/MAX L-styleのエージェントまでお気軽にご相談ください。