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  3. 「マレーシア不動産視察で確信!日本人にとって最高の移住・投資先とは?」
2025年8月23日

今回、私は4泊5日間という短い日程でマレーシアを視察してきました。

現地に足を運ぶまでは、正直「東南アジアの一国」「リゾートや観光の国」という程度のイメージしか持っていませんでした。

しかし、実際に歩き、話を聞き、街の空気を感じてみると、その印象は大きく覆されました。

マレーシアは「投資先」としても「生活の場」としても、今まさに世界中の注目を集める国であり、日本人にとっても大きな可能性を秘めた場所だということがはっきり見えてきたのです。

なぜ今マレーシアなのか?

答えはいくつもあります。

経済は力強く成長を続け、人口は増加し、平均年齢も若く、将来の労働力を豊富に抱えています。

さらに多民族国家として多様性を受け入れる社会基盤があり、外国人にも住みやすい環境が整ってもいます。

教育や医療の水準も高く、治安も比較的安定していると言われています。

「社会の安全・安心」「継続中の国内・国際紛争」「軍事化」の3領域で構成される世界平和度指数(Global Peace Index)では日本より高く評価されており、シンガポールに続きアジア3位、世界10位の国、それがマレーシアです。

リタイア後の移住先や、子どもの教育を目的とした移住先として人気が高いと聞いていたので、その視察に訪れたのが今回の目的です。

その人気の理由が、現地を訪れると肌で理解できるのです。

マレーシア独特の政治体制は特徴的です。

マレーシアには13州ありますが、そのうち9つの州に君主が存在します。

その中から5年ごとに輪番制で国王が選ばれる仕組みとなっています。

このため、法律や規制が変わるスピードも比較的早く、外国人投資や不動産市場にも直接影響を与えることがあるそうです。

現に、MM2H(マレーシア・マイ・セカンド・ホームビザ)などの投資ビザは、ここ数年で何度か条件の改定があり、現在はより一層海外の富裕層を対象としたプログラムへとシフトしています。

裏を返せば、それは柔軟に変化し、時代に合わせて制度を更新していく国だということでもあります。

現在の国王は第17代目にあたり、ジョホール州のイブラヒム州王が2024年1月31日に即位しています。

このジョホール州はマレー半島最南端で、シンガポールのすぐ横になります。

シンガポールとは、橋で繋がっており、鉄道でも繋がっているんですよね。

不動産という視点で見れば、マレーシアは非常に興味深い市場です。

お隣の国、シンガポールの不動産価格は東京以上に高騰していますが、マレーシアの不動産価格はまだまだ魅力的な価格で推移しています。

高騰したシンガポールの不動産価格、その逃げ場として多くの人々がマレーシアに流れ込んでいるのです。

不動産開発に目を向ければ、さらに興味深い景色が広がっています。

特に首都クアラルンプールやジョホール・バルでは、外資系ディベロッパーが参入し、高層コンドミニアムが次々と建築されています。

そこにはマレーシア人だけでなく、シンガポール人や中東・欧米からの移住者、日本人を含むアジア各国の人々が住んでいます。

不動産価格を比較すると、香港やシンガポールに比べて圧倒的に安く、それでいて生活水準は高い。

この「価格差」こそが、今マレーシアが注目される大きな理由の一つなのです。

私は今回の視察を通して、「日本人にとってマレーシアは単なる旅行先ではなく、次の拠点候補である」と確信しました。

このブログでは、日本とマレーシアの比較を出発点に、人口動態、税制、外国人居住制度、州ごとの不動産規制、そしてシンガポールとの関係性など、多角的に掘り下げていきたいと思います。

単なる旅行記ではなく、現地を視察して得たリアルな情報と数字を交えお伝えしていきます。

そしてこのブログを読んだみなさまが、日本人にとってマレーシアが「住む」「投資する」両面でどのような魅力を持っているのかを、ご自分の目で判断してみてください。

マレーシアと日本の比較

1. 国土と人口規模の比較

まずは基本的な国のスケール感を整理してみましょう。

日本の国土面積は約37万8,000平方キロメートル。

一方マレーシアは約33万平方キロメートルで、日本よりやや小さい程度です。

マレー半島部の西マレーシアとボルネオ島北部の東マレーシアから構成されており、ベトナム、フィリピンからもほど近く、タイ、インドネシア、シンガポールはすぐお隣の国になります。

ところで、お隣のシンガポールって総面積は大阪市くらいしかないって知ってました?

そこに700万人超が住んでいるわけで、香港と同じく不動産価格が高いのは何となく理解できますよね。

人口では日本がおよそ1億2,400万人に対し、マレーシアは約3,400万人と3分の1以下。

ただし注目すべきは「人口の伸び率」と「平均年齢」です。

日本は少子高齢化が進み平均年齢は約48歳に達しましたが、マレーシアは平均年齢が30歳前後と圧倒的に若くなっています。

まさに人口ボーナス期の真っ只中で、今後の経済成長を支える力強い基盤になっています。

これは日本の人口ピラミッドです。

14歳以下の人口が少なく、少子化の改善はまったくもって見られません。

一方、こちらがマレーシアの人口ピラミッドです。

14歳以下の年齢層も多く、まだまだ人口増が見込める国、それがマレーシアなのです。

2. 民族構成と文化的背景

日本が人口のほぼ100%を単一民族で占めるのに対し、マレーシアは多民族国家となっています。

マレー人が約6割、マレー人以外の先住民族12.2%、華人22.7%、インド人6.6%、その他0.7%。

ちなみに、マレーシアにいる日本人の数は約2.5万人と言われています。

宗教はイスラム教が約6割、仏教2割、その他ヒンドゥー教、キリスト教と混在しています。

街を歩くとモスク、寺院、教会が当たり前のように並び、多様な食文化や祭事が共存しているのも特徴です。

この多様性は、外国人にとっての住みやすさにも直結します。

言語もマレー語が公用語ながら英語が広く通じ、特に都市部では英語だけで生活できるレベルになっています。

マレーシアへの教育移住が注目されているのは、この辺りも要因になっているのです。

3. 政治体制の違い

日本は天皇を象徴とする立憲君主制ですが、マレーシアは13州のうち9州に存在する王の中から5年ごとに1人を選出し国王に即位させる「輪番制君主制」を採っています。

この仕組みは世界的にも珍しく、現在の国王はジョホール州出身の国王になります。

国王の交代は政治や法律、経済政策に影響を及ぼすこともあり、不動産投資や外国人政策が見直されるきっかけにもなります。

日本と比べると制度面での柔軟性、変動性が大きい国だといえるでしょう。

4. 経済指標の比較

経済規模で見ると、日本のGDPはまだなんとか世界第4位で約4兆ドル。

一方マレーシアは約4200億ドル規模とまだ1/10程度ですが、年平均4〜5%の成長を続けています。

日本が成熟・停滞フェーズにあるのに対し、マレーシアは若さと人口増を背景にこれから成長していく「伸びしろ」の大きな国です。

また、生活コストの面でも差は歴然で、東京や大阪と比べて、クアラルンプールでの生活費は半分以下といわれていました。

ただ、現地に行った体感でいうと今は7割程度かな?

石油産出国でもあるため、ガソリン価格は1Lあたり約70円、日本のガソリン価格は1L170円前後なので、これに関しては安いのが分かります。

また、ガス・電気・水道代もかなり安いそうで1ヶ月数千円で賄えるそうです。

あっ、1つ言っておかないといけません。

コンセントの形が違うので、日本から旅行に行く場合には変換プラグを忘れずに!!

住宅価格の差は顕著で、高騰し続ける東京・大阪に対し、クアラルンプールは3,000ドル台/㎡の物件がまだ残っています。

これが外国人投資家を引き寄せる最大の要因となっています。

5. 社会環境・治安の違い

治安面でも比較してみましょう。

冒頭のランキング取り、治安の良さには定評があります。

日本は世界でもトップレベルの安全性を誇りますが、マレーシアも東南アジア諸国の中では比較的治安が安定しており、特に外国人が多く住むエリアでは安全が確保されています。

スリや置き引きが多いといった話もありますので、軽犯罪には注意が必要ですが、「外国人でも暮らしやすい」環境が整っている点はうれしいですね。

番外編:マレーシア観光

ここでいったん箸休め的に観光案内もいかがでしょう(笑)

クアラルンプール郊外:バトゥ洞窟

バトゥ洞窟はマレーシアの首都、クアラルンプール近郊にあるヒンドゥー教の寺院です。

バトゥ洞窟はそのうち、インド系の方々が主に信仰しているヒンドゥー教の聖地だそうです。

まず、入口付近から野生の猿がたくさんお出迎えしてくれました。

カラフルな色彩の祭壇?もたくさん見ることができ、東南アジアっぽい風景が広がります。

そして、圧巻なのが最初に紹介した写真。

なんと、272段あるそうです・・・

その先に洞窟が広がっているとは知らず・・・

僕たちは断念してしまいました。

でも、その先にはこんな風景が広がっていたそうです・・

次行った時には見逃さないようにします・・・

KLタワー

KLタワーのスカイデッキからマレーシア・クアラルンプールを一望できます。

この真ん中に移っているのは、ペトロナスツインタワーといって「日本と韓国が競争して作った」「韓国側のビルが傾いている」・・

そんな噂が有名なペトロナスツインタワーは、1998年に完成したマレーシア・クアラルンプールにあるツインタワーです。

タワー1が日本のハザマ、タワー2が韓国のサムスン物産が手掛けたそうです。

そして、なんと29ヶ月で当時世界一の高さの高層ビルを建てるという競い合うような急激なペースで建設されたんですって。

韓国側が傾いているなんて噂が真実かどうかは別にして、日本の建育技術は世界的にも認められているようで安心しました。

あっ、KLタワーの話に戻ります。

地上300mのところにガラス張りの展望台がありました。

こんなことをしても、

こんなことをしても、にこやかに許してくれます

でもこのガラス張りの展望台から下を見ると怖いのなんのって・・・

でもこのタワーの上から見る景色は、マレーシア、クアラルンプールの経済発展を感じるには絶好の機会かもしれません。

入場料はちょっとお高いのと、見る箇所はこの展望台くらいしかないので、ここは1回でいいかな(笑)

屋台通り

両隣に屋台、お店が立ち並ぶ屋台通りにも行ってきました

すごい人ですよね!!

いろんな食べ物のニオイが入り混じって、The東南アジアって感じです!!

料金はかなりリーズナブルで、現地の人たちもここで夕食を取ることも多いようです。

これはオタオタといって、スパイシーなカマボコみたいな感じ?

とにかく、マレーシアの現地フードを楽しむならぜひ行ってみてください!

現地食が食べれたら、食費はかなり抑えられます。

確認するためにも訪れてみるのがいいかも?

タクシー事情

マレーシアではタクシーに乗るというより、Grabを利用することの方が多いそうです。

まず、空港からクアラルンプールに行くのに、車で約1時間かかります。

日本でタクシーに1時間も乗ればいくらになるでしょう?

2万円?3万円?

私たちは、空港からGrabで移動しましたが、約3千円ほどでクアラルンプール市内に到着しました。

Grabは行き先を指定して、どのドライバーの車に乗るかを選択することができます。

車種、ドライバーによって料金も倍近く変わる場合も・・・

3人乗り?4人乗り?スーツケースも4台?

でも、どのくらいの車の大きさかも表示されますので、とても便利です。

大型車なら4人、5人での乗り合わせも可能に

キャッシュレス文化

マレーシアではキャッシュレス化が進んでおり、現金が使えないお店も多数あります。

クレジットカードも、VISAかマスターカードはどこでも使えました。

アメックス、ダイナースは使えるところがほとんどなく、JCBも使えないところがありました。

空港で10万円くらいリンギット(マレーシアの通貨)に交換したのですが、ほとんど使う場面はありませんでした・・

ちなみに1リンギットは約35円です。

通貨の単位がグッと減ってしまうので、すごく不安になります(笑)

クレカの準備は必須ですね!

と、ここまで書いてきましたが、かなり長くなってきたのでいったん休憩。

次回不動産事情、留学事情なんかの話を書きたいと思います。

では、次回お楽しみに!

この記事を書いた人
大西 征昭

オーナー

大西 征昭Masaaki Ohnishi

不動産のことなら何でもお任せ。
ただの不動産屋ではないです、不動産の専門家です

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