エージェントって自分で仕事つくらないといけなんでしょ?
目次
エージェントには夢があり自由がある
なので、エージェントに応募してくる人は絶えない。
でも、いいところばかりじゃないことは分かっているし、そんなに甘くもないということに気付く人も増えてきた。
で、実際のところはどうなの?
そんな話聞きたいですよね?
自分の力で稼ぐからこそ意味がある
エージェントの面談に来られる人の中には、
『お客さん回してもらえるのですか?』
とか、
『物件はたくさんあるんですか?』
と聞いてくる人がいます。
RE/MAXのオフィスの中には、オーナー自らのお客様をエージェントさんに回しているオフィスもありますし、自社所有の不動産をたくさん保有しているオフィスもあります。
なので、まるっきりお客さんや物件が回ってこないわけではないのですが、それでいいんですか?
というのを、自問自答してみてください。
誰かに与えてもらったお客さん、物件をただ消化していく仕事に対して、あなたならどのくらいの対価を与えると思いますか?
大手不動産会社の営業マンって、仲介手数料売上に対してもらう給料って20%~30%程度のものです。
固定給が高く設定されているケースでは、歩合報酬として5%~10%という会社も少なくないはずです。
しかも、当然フル勤務です。朝から晩まで時間的拘束を受けます。
それに対して、RE/MAXのエージェントさんは完全フレックスどころか自由勤務です。
出社ノルマもなければ、時間的拘束もありません。
お客様を与えてもらい、物件も与えてもらう、その代わりに失うものはあなたの時間と自由です。
当たり前の話ですが、時間的余裕と自由が欲しいのであれば、自分で仕事を確立していく必要があるわけです。
自営業の人ってみんな自由に見えていますか?
よく勘違いされる話なのですが、自営業、特に独立したての人ってサラリーマンの人以上に仕事をしています。
就業規則や、規制も受けませんのでいくらでも働けるのです。
働かないのも、働くのも自由。でも働く自由を選んで、ヒマがあれば仕事をしています。
たくさんの時間、仕事に向き合ったからといって高報酬が担保されているわけではありません。
でも、ヒマな時間が不安でたまらないから動き回るのです。チャレンジしまくるのです。
RE/MAXのエージェントって、よく個人事業主という表現をします。
この時点ですでに、一国一城の主なんです。
フリーランスとエージェントを一緒にしないでください。
フリーランスはどこの組織にも属していないフリーの専門家たちです。
フリーに仕事を請け負い、納期や完成品の質を求められます。
要は、人に仕事をもらっている人たちです。
でも、エージェントは自分で仕事を作りに行く人たち、立ち位置が違います。
人に与えられた仕事は、相手次第で仕事を失うかもしれません。でも、自分で獲得してきた仕事は、自信にもなるし再現性のある仕事となっていきます。
その、クリエイティブな仕事をする人たちがエージェントである、私はそう定義しています。
あなたは、仕事が欲しいのですか?それとも、仕事の作り方を覚えたいですか?
魚を与えるか、魚の釣り方を教えるか?
魚を与えるより、釣り方を教えなさい。
教育の世界では有名な言葉ですよね。
魚を与えても、その日に食べてしまって終わりです。翌日にはまた空腹に戻ってしまいます。
でも、正しい釣り方を教えることができれば、その日も、またその翌日も空腹になることはないでしょう!
まぁ、分かりやすく言えばこんな感じですが、不動産の世界でも同じです。
お客さんを与えてしまえば、そのお客様の契約が終わった瞬間に試合終了です。
翌日からまた口を大きく開けて待つしかありません。
でも、お客さんの獲得の仕方、営業の仕方、仕事の広げ方を学べば、あとは徐々にですが、自力で仕事を獲得していく事が可能になります。
この釣り方を学ぶ場所がRE/MAXのオフィスであり、釣り人がエージェントなわけです。
すでに釣り方を知っていて、漁場がどこにあるかも知っている、そしてそこに行く船も持っているとなれば、エージェントである必要は少ないかもしれません。
でも、そういう人たちでも知っているのは、たった1種類の魚の釣り方だったりするのですよね~。
ここから少し面倒くさい話を長々とします。(笑)
不動産の世界でいうと、賃貸仲介の仕事、売買仲介の仕事、賃貸管理の仕事、テナント仲介の仕事は似て非なる仕事です。
なので、営業経験10年のベテランといっても、ほとんどがどれか一つの経験者です。
でも、RE/MAXエージェントを志している人たちって、どれか一つに偏った仕事をしようと思って入ってきていません。
だって、賃貸なのか売買なのか、独立して開業しようとしている店舗探しなのか、どんなオーダー・要望が入るか分からないからです。
なので、いろんな分野に精通している必要があります。
または、自分が信頼できるいろんな分野に精通している人と繋がっておく必要があります。
これって簡単なことだと思いますか?
不動産だけでなく、保険も、車屋さんも、弁護士さんも、税理士さんも、お菓子屋さんもイタリアンレストランも、どんなジャンルでも専門家と繋がっているという人身近にいますか?
きっと、なかなかいないと思います。
どんな業種とも幅広く、しかも自分が認めるメンバーでコネクションを作るって容易ではないからです。
でも、RE/MAXにはいろいろなジャンルの人が集っています。
前職は保険屋さん、金融機関、建築業、建築士さん、士業の先生・・
幅広く、しかも専門的分野での広がり、つながりを持った人たちがゴロゴロ在籍しています。
そうなんです。この船に乗れば、さまざまなジャンルのスペシャリストたちと同船できるのです。
私はアニメのone-pieceが大好きなのですが、この船に乗るクルーたちはみんな一人乗りの小さな船に乗って、近所の川で進みたい、そう思っていると思いますか?
思いませんよね~。
みんなで乗るから遠くに行ける、みんなで進むからまだ誰も到達していない場所にたどり着ける、そう思って進むわけです。
戦いで傷を負えば治してくれる仲間がいる、そして心の傷を癒してくれる仲間もいる。
それぞれが自分の得意分野を持ち、それぞれがリスペクトしあう。
素敵ですよね~。
私の中では、今の自分のところのオフィス、そしてRE/MAX Japanという組織も、この世界観そのもので動いていると思っています。
自分以外のエージェントをうまく活用する、仕事をもらうんじゃないですよ、活用する。これがエージェントの働き方です。
具体的に何をやればいいの?
残念ながら、このブログではそこまでは教えてあげることができません。
別にもったい付けているわけでも、同業者を警戒しているわけでもありません。(笑)
人によってできること、得意なことが違うからです。
エージェントの成功例は1つではありません。
うちのオフィスからは、数人スターエージェントが誕生していますが、全員経歴から年齢、そして成功への過程も違います。
もちろん得意分野も性格も違います。
加入のタイミングもバラバラです。
自分の得意分野をどう活かしていくか、そしてどう他のエージェントさんと相乗効果を出していくか、ここが重要なのです。
でもどんな道も今日明日開花する道などありません。
周知~認知~関心
人に興味を持ってもらうためには、このプロセスを踏まなければなりません。
まず、自分がこの仕事をやっているという周知、そして自分の存在を人に認めてもらう認知、認めたものに対してしか人は興味・関心を持ってくれません。
まず最初にやることは、自分がエージェントという仕事に従事したこと、このことを世の中に知らしめることです。
最初は誰も関心などありません。
街中で声を掛けても誰も立ち止まってくれない、そこがスタートです。
どうやったら、人は立ち止まってくれるのだろ?
どうやったら自分に興味を持ってくれるのだろう。
それを考えるのも仕事です。
ここからいろいろ広げた話をしていこうと思っていたのですが、期待している話と違うと受け止めている人が多そうな予感がしているので、分かりやすい仕事の作り方の話をします。(笑)
不動産の仕方を教えるのはすごく簡単です。
私自身10年半に渡り、反響営業に頼りっきりの不動産会社(前会社)を経営していましたから、その仕事の作り方はいくらでもレクチャーできます。
今でも広告宣伝費と時間を掛ければ、月商1千万円の会社を作ることは容易にできると思っています。
でもこれをすると、誰もHappyにならない形というのが、長年やってきた中で学んだことでした。
だって、たくさんの広告費を使い集客すれば、社員さんに求めることは多くなりますし(時間的拘束と結果を求める)、報酬もそれらの経費を差引いた分からしか配分できません。
会社的にも、毎月同じことの繰り返しなので発展形も限定されていきます。
というより、事業をどんどん効率化していくためには何かに特化していく事の方が重要になってくるからです。
もちろん、事業が拡大を遂げた時には新たな事業展開へと繋がっていくわけですが、そこまで行くまでの道中は、脇目も振らずに収益性の高い事業に注力していくことになります。
顧客満足より収益を重視したあとに何が残ると思いますか?
きっと、このブログを読んでいる人たちが求めるものではないものでしょう。
でも、目先の売上高、数字を求めるのであれば、従来からある手法は有効的です。
チラシなどの広告を刷ってポスティング、オープンハウスの告知をポータルサイやSNSで告知して集客する。
これで一定数の新規のお客様を獲得できると思います。
ただ、営業経験、不動産知識が少ないと、いくら数多くのお客さんを集めても成約には至らないでしょう。
なので
まず、エージェントになって初めにすること、それは学ぶことです。
自分のために学ぶのではなく、自分を頼ってくれるお客様のために学ぶのです。
宅建士の勉強をしたから大丈夫?
残念ながら不十分です。
法律的なこと、規制やルールについては宅建の参考書で学べるかもしれません。
でも、毎年のように変わる税制、時限法などは常にバージョンアップする必要がありますし、今のトレンド、主流、価格相場などは現場でしか学べないことです。
賃貸メインの仕事から、売買メインの仕事に転換する際には、新たに学ぶことは増えます。逆もしかりです。
今どんどん主流になってきている海外取引、海外不動産などは本だけでは学べませんし、各国のルール、税制なども知る必要があります。
これだけ勉強したからもう完璧!
そう思う瞬間は来ない、それが不動産です。
不動産業界に入って32年になりますが、いまだに学ぶことは尽きません。
なので、学びということについては、最初の入り口ではありますが、今後もずっと続いていくことなので、学び続けることを学んでいくこと、これが第一歩です。
次にすることは、お客様が何を求めていて、自分ができることは何なのかを見極めることです。
自分は経験もないし、得意なことがない。
そんな人はいません。
自信がないだけです。
自分の親にとって、自分は特別な1人だし、自分のこどもにとっては、自分は特別な人なんです。
親が自分を見るような目で、自分がこどもたちをあたたかく見守る気持ちでお客様と接してみてください。
そうすることで、自分ができることは見えてくるはずです。
不動産エージェントという仕事、特別難しい仕事ではないのです。
思い起こしてみてください。
自分の人生の中で何回引越し機会はありましたか?
家を買いたい、売りたいと思った瞬間って、実際に買ったり売ったりしたタイミングだけでしたか?
自分の友人が家を購入した、飲食店をOPENした、こんな話を聞く機会って、人生の中でどのくらいありましたか?
自分の人生の中で、不動産に関わるポイントって、実はかなりあるのです。
みなさん気付いていないだけで。。
でも、自分は不動産屋さんじゃない、不動産にそこまで詳しくない。
そう思っているから、こういう話が頭の上を通り過ぎているだけなのです。
不動産知識は自分よりあり、経験は自分より長い、そんなエージェントさんはたくさんいますので、不動産のことは、その人たちから学ぶことができます。
でも、お客様に一番寄り添える立場にあるのは、必ず自分自身であるはずなのです。
なので必要なことは、お客様に寄り添い、気持ちを理解することです。
そして、そのお客様のために学び続けることをやめないことです。
でも一人で続けていくのは辛くないですか?
なので、私たちと一緒に学んでいきましょう。
そして、一緒に成長していきましょう!
うまく締めくくれたところで、今日は終わりにします。(笑)