これからの時代、不動産屋に必要なもの
不動産業を営んでいる社長のみなさま、従業員のみなさまご機嫌いかがですか?
同業者のみなさんとお話していると、景気のいい話をされている会社、そうでない会社、ヤバいという悲壮感が漂っている会社さんに分かれています。
日本全国の社長さんとお話ししたわけではありませんから、私が聞いている話が全て真実ってわけではもちろんありませんが、賃貸系、管理ではなく仲介をメインにされている会社さんが苦戦されているような気はします。
売買系の仲介会社さんでも都心部以外の会社さんはかなり苦戦しているイメージです。
これってなぜそうなっていると思いますか?
目次
国内需要の限界?
先行きの見えない時代になっています。
少子化の問題、年金問題、増え続ける高齢者、介護保険の問題、いろんな問題が日本には山積みです。
最近の明るい話題といえば何でしょ?
大谷翔平さんの活躍?バレーボールのオリンピック出場決定?サッカーのワールドカップ2次予選突破?
スポーツの話題には事欠きませんが、他の明るいニュースとなるとパッと思い浮かびません。
自分たちが高齢者になった時に、後期高齢者になった時に日本はどうなっているの?
豊かな老後生活を過ごしていくためにはいったいいくら必要なの?
こんなことを考え始めると、先行き不安にしか思えなくなります。
少しでも無駄なお金は節約しよう、いくら貯めても安心できない。
そう思ったら財布のひもは緩みません。
『そろそろ引越ししたいな。でもお金は使いたくないから我慢しよう。』
20年前なら、生活のステップアップのための引越しってまだあったような気はしますが、最近ではあまり聞かなくなりました。
賃貸の住み替えのニーズのほとんどは転勤、就学、結婚ですが、その転勤も以前に比べて少なくなっていますし、引越が伴う就学も減っています。結婚はもちろんみなさんご存じのように減っています。
賃貸需要が大きく下がっているのですよね。
売買需要も同様です。
高騰した都心部の不動産価格、購入したくても購入できない層が増えてきています。
日本人の引越しニーズは大きく落ち込んでいるのです。
引越しニーズの話で思い出しましたが、最近引越し代がとても高くなっていませんか?
働き手がなかなか集まらないみたいですよね?
人手が少なく、引越し機会も減っているため、どうしても引越し料金にしわ寄せがいっているみたいです。
引越し作業ってとても重労働ですので、バイト代を高額に設定しなければ人は集まりません。
また、外国人に新居に出入りされることに抵抗がある方も少なくないので、外国人労働者が少ないことも拍車をかけています。。。
引越ししたくても、引越しに伴う費用が高くなり続けてしまうと、躊躇してしまうことにも繋がっていきます。
RE/MAX L-Styleの場合
うちの会社って、何かに特化した形の形態ではありません。
賃貸仲介をやっているエージェントもいれば、賃貸管理をやっているエージェントもいる。
マイホームの売買仲介をメインにやっているエージェントもいれば、土地を専門的に取り扱うエージェントもいる。
事業用の用地を紹介しているエージェントもいれば、収益用不動産を専門で取り扱うエージェントもいる。
昨年末からは、高齢者の施設探しの仕事もエージェント数名で始めています。
そして、海外の方向けに日本の不動産を紹介しているエージェントチームも存在しています。
そして、それぞれが専門的には動いていますが、どの仕事をしてもいいのがエージェントですので、忙しい部門の手伝いを違う分野のエージェントが手伝う、こういうことも日常茶飯事です。
なので、伸びている分野にどんどんみんなが注力し伸ばしていく、このような形が実現しています。
ニーズの強い分野を日々模索しているわけです。
そして今一番ホットなのは、海外向けの事業と高齢者向けの事業です。
この部門のエージェントさんたちは、日々忙しく業務をこなし、それでもこなし切れないくらいのニーズが発生しています。
なので、うちのエージェントさんたちの中から
『暇だ~。』
とか
『することがない。。』
なんて言葉を聞くことがありません。
今でも、英語・中国語を話せるエージェントさんを求め続けています。
外国向けの事業展開したのは今から1年ほど前ですが、ありがたいことに多数の実績を築くことができました。
そのお話をいろいろなところでお話しさせてもらっていると、各方面からお問合せをいただいたり、案件をいただいたりすることが増えています。
『人が足りな~い!』
これが最近のうちのエージェントみなさんの口癖です。
お客様は行列を作って待っていますので、安心してこの世界に飛び込んできてください!
ニーズは探すものではなく掘り当てるもの
顧客ニーズを見つけ出す
こういうことは営業の世界では昔から言い続けられています。
なので、みんな顧客ニーズを探すことはやっているわけです。
表面的なニーズなど、同業他社に刈り取られている、そう思ったほうがいいわけです。
私たちエージェントが求めるものは、表面的ニーズではなく、潜在的ニーズです。
内側に潜んだ潜在的ニーズです。
引越ししたいけどお金がないの引越しできない。
それならば、お金がかからなければ引越しするの?
今の仕事そろそろ辞めたい、でも辞めたところでやりたいことは見つかっていないのでそのまま働こうかな・・・
じゃあ、仕事変わるついでに住居も引越して、仕事ごと違う地域に拠点を動かす、こんなニーズはないのかな?
全部ワンストップで提案できれば引越し機会も増えるかもしれません。
今あげたことはほんの一例ではありますが、L-Styleでは日々こんなことばかり議論しています。
見えていないニーズを掘り起こす作業、そのために必要なものは何なのか?
この事業と、この事業結びつけれないか?
こんなことばかり考えています。(笑)
実際に、このようなマッチングケースは1つや2つではありません。
それぞれのエージェントさんが個別で動いている案件と、別のエージェントが個別で動いてる案件が結びつくことは少なくありません。
1人でエージェント活動をやっていると、きっと気付かないことばかりです。
RE/MAXでエージェントをやる意味、RE/MAX L-Styleでエージェントをやる意味ってここに凝縮されているのかもしれません。
一人社長の個人商店の不動産屋さん
私自身、RE/MAXに加盟する前は1人で会社を切り盛りしていました。
事務員もいなく、営業社員もいない、何もかも1人で切り盛りしていた時代です。
この時はこの時で気楽な一面もありましたし、何より経費もほとんどかかっていませんでしたのでそこそこ儲かりました。
そこそこって言っても店舗の家賃やもろもろで4~50万円の経費は掛かっていましたが。。
この形のいいところは、売上が増えればそのまま会社に残るお金が増えることです。
売上100万円の月も300万円の月も経費は大して変わりませんので、上がれば上がるほど会社は儲かります。
でも、一人で切り盛りしていますので、忙しい月の翌月は暇な月になります。
集客作業に費やす時間がほぼないからです。
なので、均すと大したことのない数字に落ち着いてしまうのです。
しかも、忙しい月は電話にも追われますので電話番を雇いたくなります。
事務作業の補助で社員も雇いたくなります。
でも、来月も再来月も忙しいままなのかと考えると、雇用をためらってしまうのですよね。
そんなこんなで結局家族経営に落ち着いてしまっている不動産会社の社長さんたちを多く見かけます。
そして、こうなると自分から多くの出会いがある場所に出向かないと、まず情報が入ってきません。
最近、業界の動きがどうなっているのか、景気がいいのか悪いのかさえ分からなくなります。
法改正、税制改正のニュースも自分で注視していないと知らないままです。
こうなると、もうすでに時代に付いていけていないのですから顧客ニーズを汲み取るどころか、顧客のリクエストにも応えることができなくなります。
『やっぱ広告費を使わないと集客できないか?』
悪い時に考える第一歩目がここです。
違うんです。
攻めるのは悪い時ではなくいい時です。
広告費をケチってかけた広告になんかに効果はありません。
人の数だけ情報は集まります。
会話の数だけヒントが集まります。
たくさんの人と出会い、たくさんの人と会話をする、これしかないんです。
でも一人ではとてもじゃないですけど、そんな時間はありませんよね?
そうなんです。
八方塞がりです。
八方塞がりって、1の位と10の位を足して10になる年に訪れるそうです。
19歳、28歳、37歳、46歳、55歳、64歳・・・
自分で動いてもどうにもならない歳だそうですよ。
じゃあどうするのか?
自分以外の人に動いてもらい、自分が動ける範囲で仕事に結び付けていく、この形しかないような気がしませんか?
かといって、従業員をたくさん雇用する余裕なんてないですよね?
どうすればいいかって?
将来性がない事業なんてたためばいいんです。
会社をたたんで今すぐRE/MAXでエージェントやればいいんです。
ここには仲間がいます。
同じような能力を持った人たちと一緒に仕事ができるのです。
自分が持っていない得意分野を持ったエージェントさん、英語や中国語を駆使してエージェント活動をする人たち、介護の知識に富んだ人たち、海外取引の経験を持つ人たち、こんな人たちを一企業が雇えることなんてそうそうありません。
でも、エージェントになった瞬間に彼らの武器を使うことができるのです。
自分がやりたかったことが一瞬で叶いませんか?
海外進出したかったんだ。
ロードサイドの土地を預かったけど、どこに提案したらいいか分からなかったんだ。
いろんなことが一気に片付くでしょう。
うちのオフィスには不動産業(宅建業)を廃業し、エージェントになった人たちが今2名います。
彼らは今ほんとうに生き生きと仕事をしてくれています。
コンビニの数より多いのが不動産業者と言われていますが、そんなそこら中にある不動産会社の社長でいることで誇りを保てていますか?
それよりも、世界を股にかけて飛び回る不動産エージェント、こっちの方が格好良くありませんか?
これはあくまで選択肢の一つとしての提案です。
今のままのんびりゆったりと不動産会社を営むこと、もちろんこのことが悪いことではありません。
でも、どんどん衰退していき開業閉店状態になっている不動産会社を数多く見てきた私としては、まだ自分自身が動けるときに勇気ある決断をしてほしいな。
そう思うわけです。
今日の話は、ある数人の私の知人に向けて発信しています。
きっと誰にも相談できずに苦労している友人に向けて。
不動産業者を廃業してエージェントに
これがきっと数年後にはスタンダードになっているはずです。
その頃まだ動き回れる状態であればいいですけど、年々意欲と体力は衰えてきます。
なので、身体が動かなくなってからではなく、元気で頭もしっかりしているうちにです。
早く決断したものが勝つ。これはいつの時代も不変です。
全国の一人社長さん~。
RE/MAXエージェントとしてお待ちしていますよ~
あっ。もう一つ選択肢はありました。
忘れていたけど、RE/MAXのオフィスオーナーとしての選択肢です。
こっち側でも構いませんよ。
とにかく一緒に頑張りましょ~!